20世紀のデザイン史は、伝統の再生や新しい発見を繰り返し、文化と日常生活の中で多様化して来た。常に変化する消費者の好み、商業的優先順位、生産技術の発展などに対応しながら空間提案・デザインを形作られた。現代の生活に適応する多くの「20世紀の名作椅子」の代表作を年代順に辿ってみよう。
1929年は、世界大恐慌、バルセロナ万博、フランスではル・コルビジェらがUAM(現代芸術家連盟)を設立し、アメリカにもアールデコが広まった。翌年30年にはストックホルム博では、北欧にもモダンデザインが広まった。その時代の技術とデザインは、建築家達がトータルデザインを試みた空間に、座る機能を追求しながら美しく調和している。
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革張りの弾力性があるクッションが体を覆い、体を包み込まれるような座り心地で、タイヤを重ねたようなフォルム。ビバンダムは、タイヤメーカーのミシュランのキャラクターの名称である。
フランスで活躍した女性家具・プロダクトデザイナー、建築家。漆工芸作品がある。E1027サイドテーブルは機能的なサイドテーブルで、世界中で多くの贋作がある。
他作品: トランザット / E1027サイドテーブル
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バイミオにあるサナトリウム(療養施設)の設計に合わせて作った椅子。背もたれから座のカーブは、積層合板の適度な弾力性を持ち、木材の美しさを強調したやさしさと機能主義的なデザイン。
フィンランドの国産バーチ材と古くからの成型合板技術を使う、フィンランドを代表する建築家。
他作品: チェアNo66 / スツールE60 / イージーチェア406
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スチールパイプのフレームに、座と背もたれをゴムのロープで体を支えて弾力ある面を作っている。座る人により座面を変えるゴム製のロープを使い、サンドウズシリーズとしてダイニングチェアや肘掛け椅子などもある。
フランスの建築家で、現代芸術家連盟UAM創設。
他作品: サンドウズチェア
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平板三角形の後ろ脚が特徴あるフォルムで、前脚は細いスチールパイプを曲げて木の座を支える。木材と金属の組み合わせが、シンプルでスタイリッシュな構造になっている。
ブルーヴェは金属職人の経験を生かした建築家であり、椅子のディティールに鉄骨構造の専門家としての技術工法を生かしている。
他作品: グランルポD80(1930年)
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シンプルなスチールパイプのフレームで、座と背をスチール板を塗装している。曲げ木の椅子のような金属椅子である。
フランスの建築家で、現代芸術家連盟UAMの会長。
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数多くの建築作品に置かれる椅子をデザインしており、樽を連想するこの椅子は、1904年設計のダーウィン・D・マーチン邸のための椅子で、その後ディティールにアレンジを加え、フリーマン邸や1937年にハーバート・ジョンソン邸で製作し直した。
数多くの建築作品に置かれる椅子をデザインしているライトは、旧帝国ホテルの宴会場などに置かれた椅子など、六角形をモチーフに幾つかデザインした。
20世紀建築の代表的な巨匠の一人で、800以上の建築作品がある。
他作品: 帝国ホテルの椅子(1922) / ミッドウェイ
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(文:制作 クリエイティブ事業部_PR / 広告-1 / 更新日:2016.04.07)