photo & movie: Daisuke Shima
南青山スパイラルホールで開催の 「SENSE OF MOTION」展で
会場構成と100色を使った大規模なインスタレーションを発表
ABCクッキングスタジオや巣鴨信用金庫のデザイン・建築設計を手掛けている東京在住フランス人建築家・デザイナー エマニュエル・ムホーから、新作のお知らせが届きました!!
「Bonjour! スパイラルガーデンで開催された展覧会で会場構成を担当し、100色を使った大規模なインスタレーションも発表しました。動くインスタレーションですので動画を是非ご覧下さい。」エマ
COLOR MIXING – 色が回る。色が混ざる。心が動く。–
今年、創立100周年を迎えた日本精工株式会社(NSK)は、「あたらしい動きをつくる。(SETTING THE FUTURE IN MOTION)」をビジョンとして掲げ、「SENSE OF MOTION」展を南青山のスパイラルガーデンで開催した。NSKの技術をシンプルに美しく伝えるべく、同社のベアリングを用いた色の動きをテーマにした壮大なインスタレーションを発表した。
photo & movie: Daisuke Shima
スパイラルを象徴する、スパイラルガーデンのスロープ形状に沿って、高さ約6mの空間を100色で彩られた25,000個以上もの花モチーフで埋め尽くした。来場者は中央の円形空間に身を置き、その世界観に包み込まれる。
photo & movie: Daisuke Shima
同じ花モチーフは会場に花畑の様に広がり、会場全体に一体感を紡ぎ出す。花畑の軸にもベアリングを用い、来場者が手を伸ばして軸を回すとベアリングの軽やかな回転を色の混色を通して感じることができる。
photo & movie: Daisuke Shima
凝縮された100色の花モチーフは縦に伸びるロッドに取り付けられ、上部でNSKのベアリングで軸受けされており、さらにその上に備わる風車がサーキュレーターの風を受け滑らかに回転する。
photo & movie: Daisuke Shima
一つの花モチーフはそれぞれ複数の色で構成されており、回り出すと回転混色により新たな色が生まれる。そして外側のスロープを歩くと、色の重なる角度が少しずつ変化し、様々な視線で色の混ざり合いを堪能できる。
一つひとつは小さくてシンプルな動き。そのシンプルな動きに色を重ねて一つの空間に凝縮させたとき、それは大きなエネルギーを放つような、心が躍りだすインスタレーションになる
More 100 colors in different locations
100 colors no.13/歌舞伎町シネシティ広場、Summer 2016
新宿クリエイターズ・フェスタ2016にて、「眠らない街」歌舞伎町に100色が現れた。幾重にも続く派手な電飾の看板とネオンを通り抜けると、風にゆったりとなびく色と出逢う。「100 colors」第13弾となる今回は、不織布の帯を1枚1枚オリジナルの100色に染め上げた。透き通る様な風合いの不織布は重なり合うことで滲みあい、柔らかなボリュームを作りだした。独特な雰囲気と時間の流れを持ち、常に人々で賑わう歌舞伎町が100色と重なり合うことにより、異空間へと変身した。
100 colors no.14/ブエノスアイレス
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催されたアンダーグラウンドなアートと音楽祭 「Ciudad Emergente」 にて「100 colors」を展開し、多くの来場者を楽しませた。南米の空の下でなびく、東京で染められた100色の帯。イベントへの入口として道路の真上に設置された100色の下を来場者が色に触れながら通り抜ける。南米の空気と人々に触れ、東京とは一味違う陽気で熱い雰囲気に包まれた。
100 colors no.15 / 淡路公園、Autumn 2016
TRANS ARTS TOKYO 2016にて、神田淡路町にある淡路公園で新たな「100 colors」インスタレーションを発表。ゆるやかに蛇行する階段をカラフルな通り道へと変化させた。淡路公園へと向かう途中、木々の隙間に揺れるカラフルな優しい曲線目に入る。風になびくイエローの帯の下をくぐると、その先には100色のグラデーションが突如現れる。一段一段上るごとに少しずつ色が変わり、普段の道が彩りと驚きで溢れた。
エマニュエル・ムホー PROFILE
東京在住フランス人建築家・デザイナー。日本古来のデザインを現代にも活かしたいという想いから、伝統的な間仕切りにヒントを得た色とりどりのパーティションシリーズ「色切/shikiri」を編み出す。その「空間を色で仕切る」というコンセプトから、色を平面的ではなく三次元空間を形作る道具として扱い、建築、インテリアデザイン、プロダクトデザインまで幅広く手掛ける。東北芸術工科大学准教授、東京建築士会正会員、日本建築学会正会員
(文:インテリア情報サイト編集部-1 / 更新日:2016.12.12)