各国のインテリアデザイン・プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・インダストリアルデザイン業界の有名デザイナーを紹介していく、「デザイナーをもっと知ろう!!」シリーズ。
第6弾は、イタリアの風雲児 ファビオ・ノヴェンブレ氏です。
<経歴>
1966年イタリアLecce生まれ。
1992年ミラノで建築の勉強をした後、短期間映画製作をニューヨーク大学にて学ぶ。
1994年に最初のプロジェクトとして、Blumarineの香港店のインテリアを手がける。
同年、個人のスタジオをミラノにオープンする。
2000年から2003年の間、イタリアの有名なモザイクメーカー〝Bisazza”のアートダイレクターをつとめ、“Bisazza”の名を世界に広める。
2001年よりプロダクトデザイナーとしてもCappellini, Driade, Meritalia, Flaminia, Casamania.等のブランドに作品を提供。
43歳の若さで、2010年までにミラノにて2度の回顧展を開催。イタリアデザイン界・注目のデザイナー。
彼のデザインは、アバンギャルドで個性にあふれ、マスコミにこぞって取り上げられます。
最も有名な作品は、2008年ミラノサローネで発表された『Him&HerCHAIR』。セクシーでエロティックなデザインで、世界で初めて性別を持った椅子として話題を呼びました。
ファビオ・ノヴェンブレ氏本人が大好きな、名作パントンチェアへのオマージュ作品です。
この男女のボディラインは、本物の裸のモデルを座らせて型取りを行いリアルに再現されているので【つくり物で無い本物の人が持つ偽りの無いボディライン】の美しさを感じることが出来ます。
また、2010年ミラノサローネでも話題を呼び、イタリアのインテリア雑誌INTERNI(インテル二)4月号の表紙にもなった、driade(ドリアデ)発表されたこちらの『NEMO』。
(※INTERNI(インテル二)とはイタリア発、スタイリッシュで現代的なインテリアデザインや家具の情報が
満載のモダンデザイン雑誌で、主にイタリア発信のデザイン家具や建築デザイン最新情報がスタイリッシュな構成で紹介されています。 )
その他の家具も独特のものが多く、2001年カッペリーニから発表された『ORG TABLE』は、沢山のロープがガラスの天板からぶらさがっています。このロープのうち4本は硬くてテーブルの脚になっているのですが、その他がフリーでゆらゆらと柔らかいため、ガラス板が宙に浮いているように錯覚します。
2008年driadeから発表された『DIVINA』は、ソファですがもはやアートと言えるでしょう。背もたれ部分が彫刻になっています。
また建築デザイナーでもあるファビオ・ノヴェンブレ氏の空間デザインは、家具・プロダクト同様、人間の曲線美を使ったものが多いように感じます。
モザイクタイルの魔術師と称されるファビオ・ノヴェンブレ氏のタイル使いも見習いたいものです。
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2011.01.12)