各国のインテリアデザイン・プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・インダストリアルデザイン業界の有名デザイナーを紹介していく、「デザイナーをもっと知ろう!!」シリーズ。
第7弾は、ELLE DECO でも「デザインの申し子、かりむら君」などと紹介され、独特なポーズとファッションでの本人のメディア露出も、それ自体がデザインされていると、大人気のカリム・ラシッド氏です。
<経歴>
エジプト、カイロ生まれ。
ヨーロッパ各地で育ち、カナダの工業デザイン事務所で19才から働いた後、ニューヨークにスタジオを開設。
200点を超えるデザインはカトラリーやコート掛けから郵便ボックス、香水のパッケージやライトスタンド、食器からハイファッションにも至り、さらにCDのプロデュースまで活動範囲は多岐に渡る。
カリム・ラシッドという名前を有名にしたのは、この『ガルボ』というゴミ箱です。
制作開始からわずか2年ですでに200万個以上販売されました。
新鮮でキュートな作品はMoMAだけでなく、サンフランシスコ近代美術館、モントリオール装飾芸術美術館などのコレクションにも収められています。
T.P.R(サーモ・プラスティック・ラバー)という素材を使ったOH CHAIRやチェスセット、アクリルを使ったドミノセットなども収録された著作の「I Want to Change the World」というタイトルからは、世界をポップに変えたいという彼のデザイン観が伝わってきます。
2010年のミラノサローネでは、domodinamicaから『ホットドッグチェア』を発表(※写真左・中)。
ピンクの部分は、しまうと背もたれとして、ふたつ引きだすと肘掛として、ひとつひきだすと寝転がるときの枕として使用できます。
K&Yインテリアデザインスクールのミラノサローネツアーの際に、カリム・ラシッド氏本人に出会うこともできました。
同じくDomodinamicaから、15mmの厚さのガラスでできた椅子『KLEER』(※写真右)も発表しました。
またミラノサローネ2010では、キッチンやインテリアで多用される人工大理石「コーリアン」で有名なデュポン社とのコラボレーションも行っていました。
テーマは「Smart-ologic Corian Living」として、環境に優しい新コーリアンを使って「環境にやさしいスマートな住まい」を提案。
この新素材をリビング、キッチン、バスルーム、庭にまで使った空間が披露されるが、新素材の使用にあたり、世界レベルの化学技術チームがカリム・ラシッドをサポートしたといいます。
空間にもポップな色使いが見られます。この色使いは、日本人には真似できないでしょう。映画のセットで使われそうな、近未来的空間が特徴的です。また空間で使用されているプロダクト・小物もカリム・ラシッド氏本人が手掛けたものが置かれている為、一体感があります。
これからも彼のポップなデザインとパフォーマンスから目が離せません。
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2011.01.15)