デザインオフィスnendo
壁掛け時計から切り抜かれたような腕時計
「cuckoo-watch」をデザイン
佐藤オオキ率いるデザインオフィスnendoは、1975年に創業したスイスの時計ブランド「Maurice Lacroix(モーリス・ラクロア)」を代表するコレクションである「PONTOS」のリデザインで、壁掛け時計から切り抜かれたような腕時計「cuckoo-watch」をデザインしました。英国のライフスタイル誌「Wallpaper*」の誌上企画のためにリデザインした、限定1点のみのウォッチです。
本来は「腕」につける腕時計を、そのままインテリアの一部としても楽しめるように、腕時計用のスタンドを「壁掛け時計」として使えるデザインです。装飾の多いクラシカルな鳩時計のような外見によって、腕時計が壁掛け時計に視覚的に溶け込みやすくなり、さらに、インデックスの数字は腕時計の境界を跨ぐように配置することで、より一体的な表現となっています。
インデックスの数字は腕時計の境界をまたぐような配置をし、腕時計単体としては数字の一部しか見えないという不完全さが特徴。同時に、まるで「壁掛け時計の一部を切り取って持ち出す」ようなカンカクの腕時計となりました。
本体の仕上げはマットホワイトにすることでインテリアに馴染むようにし、針や文字にはアクセントとしてピンクゴールドを使用。
鳩時計の鳩の目には同ブランドのロゴである「m」を、振り子部分には腕時計のりゅうずを引き伸ばしたようなディテールを採用するなど、「Maurice Lacroix」の世界観がさりげなく反映されています。
nendo website : http://www.nendo.jp/jp/works/cuckoo-watch/
Photos : 吉田 明広
※こちらの時計は非売品となります。
(文:制作_インテリア情報サイト編集部_2 / 更新日:2017.11.14)