Photos & movie: Daisuke Shima
エマニュエル・ムホー
青山スパイラルガーデン、今治で 発表した
大規模なインスタレーション 1000色の世界
デザイン・建築設計を手掛けている東京在住フランス人建築家・デザイナー エマニュエル・ムホー氏から、青山スパイラルと今治で開催された「IMABARI Color Show」の写真が届きましたので紹介します。
「Bonjour! 青山スパイラルと今治で開催された、IMABARI Color Showには沢山の方にご来場いただき有難うございました。ご覧頂けなかった方も今回写真で染色による1000色の世界を感じて頂ければ嬉しいです。また、BAO BAO ISSEY MIYAKEのウィンドウディスプレイのお知らせもあります。」エマ
1000 COLORS RECIPE IMABARI Color Show
タオルの産地として海外でも高い知名度をもつ愛媛県今治市。良質な水に恵まれたこの土地に集積する優れた染色技術を紹介する「IMABARI Color Show」にて、「染色」にかけて「1000色のレシピ」という自身最多の色数を用いたインスタレーションを発表。
今治の染色技術を余すことなく伝えつつ、誰も見たことのない色の新しい世界を創り出した。
美しい色を作り出すためには繊細な「レシピ」が必要とされる。レシピを構成する要素は、色の三原則「C(青)/M(赤)/Y(黄)」、温度や湿度「℃」、時間「分/秒」、それら各々の割合「0」~「9」と「%」。このすべてを緻密に管理することで1色1色微妙に異なる色を正確に表現した。今回、レシピを構成するこれら17記号を、エマニュエルが生み出した1000色のパレットをもとに愛媛県繊維染色工業組合の職人たちが染色技術の粋を集め染色。
微妙な色調に美しく染め上げられた1000色の布を17の記号に型抜きし、糸1本につき1色を垂直構成、それらをスパイラルガーデンの中央に凝縮して円を成し、外周を白色で包み込むことで1000色の存在を際立たせた。
湧き上がる記号の数は17000個にも及び、規則性とさ不規則性が相まった配置は、見る場所によってランダムな表情を見せてくれる。さらに円の下に座り見上げると、色のレシピが浴びるように降り注いでくる体験ができる、繊細でありながらも雄大なインスタレーションとなった。
青山スパイラルガーデンカフェからみた会場風景
Photos & movie: Daisuke Shima
今治会場
NEWS
BAO BAO ISSEY MIYAKEのニューコレクション 'MISTY MOON' のためのウィンドウインスタレーションを手掛けました。4月30日までご覧頂けるウィンドウもありますので是非足をお運び下さい。
■ インスタレーション「虹のモアレ」
- ISSEY MIYAKE GINZA / OMOTE : 4月30日まで
[東京都中央区銀座 4-4-5]
- ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI : 4月30日まで
[東京都千代田区丸の内 2-3-2]
- REALITY LAB. ISSEY MIYAKE : 4月14日まで(終了しています)
[東京都港区南青山5-3-10 FROM-1st.]
その他のウィンドウ
大阪タカシマヤ、札幌パルコ、仙台パルコ
エマニュエル・ムホー PROFILE
東京在住フランス人建築家。emmanuelle moureaux architecture + design主宰。東京の"色"と街並が成す複雑な"レイヤー"と、日本の伝統的な"仕切り"から着想を得て色で空間を仕切る「色切/shikiri」コンセプトを編み出す。色を平面的ではなく三次元空間を形作る道具として扱うテクニックと大胆な色使いで、建築、空間デザイン、アートまで幅広く手掛ける。東北芸術工科大学准教授、日本建築家協会(JIA)正会員、東京建築士会正会員、日本建築学会正会員
(文:制作 PR-K_PR制作部-1 / 更新日:2018.04.19)