各国のインテリアデザイン・プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・インダストリアルデザイン業界の有名デザイナーを紹介していく、「デザイナーをもっと知ろう!!」シリーズ。
第13弾は、オランダのデザイナー、マルセル・ワンダース(Marcel Wanders)です。
<経歴>
1963年 オランダ、ボクステル生まれ。
1988年 アーネム・アーツスクール卒業。
1995年 アムステルダムに自身のスタジオwanders wondersを設立。同時期からハイス・バッカー率いるドローグ・デザインに参加。
2000年 MOOOIモーイのアート・ディレクターに就任。現在はB&Bイタリアとの共同経営者としての顔ももつ。モーイはオランダのマーティン・バースやベルトヤン・ポット、スウェーデンのフロントといった気鋭の若手を積極的に登用し、前衛的だがエレガントな作品を発表している、いまや世界的な企業だ。
2001年 マルセル・ワンダース・スタジオをアムステルダムに設立。B&Bイタリア、ビザッツア、モローゾ、カルテル、カッペリーニなどから作品を発表。
2007年 アムステルダムの西、カフェやブティックが立ち並びハイセンスな人々で賑わうヨルデン地区の5階建てのビルにスタジオを移転。今後アートの発信基地としての役割も期待されている。
2007年ミラノ・サローネでは自身のスタジオから発表した巨大な作品が話題になりました。
モーイやドローグで手掛けてきたプロダクト群とは異なり、個人的な発想やテクノロジーとの新しい関わり方を追求した野心的な作品です。
マテリアルの素材感や物本来の在り方を超越したマルセル・ワンダースのつくるプロダクトにおける表現方法は、近年ますますアートに接近しつつあります。
マルセル・ワンダースの代表的な作品
こちらは1996年にドローグ・デザインから発表した「ノッテッド・チェア(Notted Chair)」
「ノッテッド・チェア」はポリアミド繊維の紐を吊るした状態で椅子の形に編み上げ、それをエポキシ樹脂に浸し強度を得るという軽やかで斬新な作品です。
こちらは息を吹きかけることによって点滅するフロスから発表したランプ「B.L.O」
こちらは2006年におなじくフロスよりカスティリオーニらが開発した、繭(まゆ)を思わせるコクーン技術を使用した照明「ツェッペリン(Zeppelin)」
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2011.02.02)