日常に溶け込み、人や地域の思いをつなぐ。
スターバックスのストアデザインを読み解く一冊
『STARBUCKS Store Design』が発売
株式会社商店建築社から発売の商店建築増刊号『STARBUCKS Store Design(スターバックス ストア デザイン) 』を紹介します。
スターバックスのストアデザインを紹介する1冊です。国や世代を超えて多くのファンに愛されているスターバックスは、各国にデザインチームを構えて、出店地それぞれのローカルに向き合いながら店づくりを進めます。都心の商業地から郊外の住宅地まで立地はさまざまで、利用シーンも多種多様。そこで本誌では、観光地、郊外、公園、交通空間、書店併設、商業施設の六つのロケーションをヒントに、デザインと過ごされ方の関係を読み解きます。
※全国の書店、ネット書店のほか、
(https://shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=422)にてご購入いただけます。
スターバックスの店内では、友人とコーヒーを飲みながらおしゃべりをしたり、静かに読書をしたり、ノートパソコンを開いて仕事をしたりと、さまざまな振る舞いが見られます。立地によっても利用のされ方は変化し、郊外や公園内の店舗ではファミリー層が多かったり、観光地や商業施設内では休憩を兼ねたクイックな利用がメインだったりと、過ごされ方はさまざまです。そのため、それぞれの敷地や環境に寄り添うデザインとしながら、スターバックスに求められる変わらないクオリティーとも両立を図る必要があります。
「スターバックス ストア デザイン」では、日本全国にある1771店舗(2022年9月末時点)の中から厳選した24店舗を、写真と図面、テキストで紹介する他、店舗設計部のメンバーによる座談会、仕事をする環境としてのスターバックスの可能性を探るインタビュー、東京・渋谷で20年間愛されてきた「渋谷マークシティ店」の変遷をまとめたレポートなど、記事も盛りだくさんでお届けします。常に更新を続けながら、変わらない普遍性を持つ、そんなスターバックスのストアデザインを、さまざまな角度から紹介します。
[歴史と伝統に寄り添う、観光地のカフェ]
京都二寧坂ヤサカ茶屋店 画像提供/スターバックス コーヒー ジャパン
京都・東山や伊勢、川越、信州善光寺といった、歴史的な街並みが残る観光地に出店した四つの店舗を紹介します。伝統が残っているということは、その土地に受け継がれてきた営みが継承されているということでもあります。そうした伝統や街並みに敬意を払った店構えと空間体験をつくりつつ、スターバックスとしての居心地を調和させた店舗デザインは必見です。
[郊外に佇む、暮らしの隣にあるカフェ]
西東京新町店 撮影/千葉正人
日常生活の場である郊外に出店した店舗の紹介です。オフィス街や観光地と比べ、毎日の暮らしに近い郊外では、どのような空間が求められるのでしょうか。そのヒントは、入りやすさを感じる外観と、店内の落ち着きの両立。開口部と視線のバランスや、来店客と店舗で働くパートナーのどちらもが心地よく過ごせる環境づくりにフォーカスして、取材しました。
[豊かな自然へと開かれた、公園内のカフェ]
奈良鴻ノ池運動公園店 撮影/大竹央祐
官民がさまざまに連携し、公園の活用方法が模索される昨今。スターバックスは、豊かな緑と開放感を活かした計画によって公園の魅力を引き出し、新たな公園活用が生まれるきっかけをつくっています。屋外の心地よさを損なわないよう建物の存在感を減らした店舗や、木陰のような中間領域を複数生み出す計画など、公園と一体となった店づくりを紹介します。
[交通空間の中で、開放感を味わうカフェ]
京王笹塚店 撮影/青木勝洋
多くの人が行き交う駅や空港につくられた店舗を紹介します。高架下の複雑な区画の中に居心地をつくった「京王笹塚店」や、ワークプレイスとしての活用を念頭に設計した「高輪ゲートウェイ駅店」など、個性豊かな店舗を取材しました。多くのオフィスを設計してきた大野力氏(sinato)に、「働く環境としてのスターバックス」について聞いたインタビュー記事もお見逃しなく。
[本を読みながらコーヒーを楽しむBOOK & CAFE]
奈良 蔦屋書店 撮影/大竹央祐
コーヒーを片手に本を読む時間は、何にも代えがたい豊かなひと時です。このセクションでは、蔦屋書店やTSUTAYA BOOKSTOREと一体となった店舗を紹介します。書店の空間デザインとの調和を図りつつ、それでいてバーカウンターが引き立つような設計や、書店での体験とスターバックスの体験をリンクさせるプロセスなどを取材しました。
[買い物の合間の止まり木になる、商業施設内のカフェ]
WITH HARAJUKU店 撮影/森田大貴
商業施設の中に出店した店舗を紹介します。デザインにおいて鍵となるのが、商業施設の共用部との関係のつくり方。意匠を引用することで施設との一体感をつくったり、奥まった立地でカウンターを通路側に配置してアイキャッチとしたりと、レイアウトから細かい造作までを一体的に計画することで、それぞれに異なる体験と店構えをつくっています。
店舗設計部座談会「役割を超える協業で『つながり』が生まれる店を生み出す
巻頭では、国内のスターバックスの店舗デザインを担う「店舗設計部」のメンバーによる座談会をお届けします。店舗体験における空間デザインの役割や、日本初出店から現在に至るまで、変わらない根幹と更新を続けるデザイン、更にはデザインの進め方まで、さまざまなテーマでディスカッションを行いました。
その時々の「スターバックスらしさ」が現れた「渋谷マークシティ店」の変遷
日本有数のターミナル・渋谷駅に直結した複合施設内に、2000年から店を構えている「渋谷マークシティ店」。出店からの22年間で、4度の改装を重ねてきました。このレポート記事では、その歴史を振り返ると共に、時代ごとの「スターバックスらしさ」を紐解いていきます。なお本誌では、店舗紹介に加えて、11本の記事を掲載しています。どの記事もお見逃しなく。
【書籍概要】
商店建築増刊 STARBUCKS Store Design(スターバックスストアデザイン)
価格:2,500円(本体2,273円)
版型:A4正寸
発行:株式会社 商店建築社
月刊「商店建築」について(毎月28日発売)
「商店建築」は、1956年の創刊以来、日本の商空間および店舗デザインを記録し、国内外に発信してきた建築デザイン誌です。商空間デザインをビジュアル的に紹介し、その周辺の情報を丁寧に取材することで、最新かつ有益な情報を網羅していきます。近年ではホテルやカフェ、オフィス、街づくりなどに注目し、多くの特集を組んでいます。さらに、業種やエレメントなどテーマごとに編集した増刊号や、実務に役立つディテール集など、商空間デザインを伝える幅広いラインアップを発刊しています。
▼ 商店建築 2023年1月号
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(文:制作 クリエイティブ事業部_PR / 広告-1 / 更新日:2022.11.24)