建築家・坂 茂による巨大木造プロジェクト45のすべて
『坂 茂 木の建築』
グラフィック社から発売の書籍『坂 茂 木の建築』を紹介します。
坂 茂は、過去35年以上にわたって木造建築の革新をもたらし、感性に響く空間をつくり、その空間を使用する個人、コミュニティ、そして地球環境に貢献してきました。実現された巨大木造プロジェクトは、プレハブ式の合板住宅からコンピュータ制御で造形された集成材のグリッドシェルまで65以上におよびます。
坂 茂の作品の特徴は、我々が普段、気にもかけずに見過ごしがちなものの中に建築の材料として特性を見出し、それを建築作品として実用化するところにあります。彼はそのキャリアの早い段階から、これらの材料を用いつつ優れたデザインで解決する建築家として、独自の建築手法を展開してきました。
例えば、80年代に再生紙でできた「紙管」に着目し、多くの研究と開発を経て「紙の家」や「ハノーバー国際博覧会日本館」を実現させた一方、安価でどこでも入手できるという利点を活かして、「紙のログハウス」「避難所用簡易間仕切り(Paper Partition System)」といった災害支援へと発展させました。また、海上輸送コンテナを利用した「ノマディック・ミュージアム」や、それを多層化させて実現した「コンテナ多層仮設住宅(宮城県女川町)」、街角で見かけた中国製の帽子にヒントを得た「ポンピドゥーセンター・メス」など、その活動は幅広く、国際的に高い評価を受けています。
本書では、木造建築の45の作品について、設計図、写真、解説文をもとにコンセプトから施工までのプロセスをたどり、坂 茂による木の建築の真髄と魅力に迫ります。巻頭には、坂 茂、環境活動家ポール・ホーケン、坂 茂とともに建設に携わるヘルマン・ブルーマーによるエッセイも収録。
イメージ
〈スウォッチ/オメガ キャンパス〉スイス(2019)
〈ポンピドゥ・センター・メス〉フランス(2010)
〈アスペン美術館〉アメリカ(2014)
左から、〈本棚の家〉日本(2020)、〈ポンピドゥ・センター・メス〉フランス(2010)
貴重な施工プロセスの写真も豊富に掲載
目次
序文(ポール・ホーケン)/なぜ私は木でつくる建築が好きなのか(坂 茂)/木造技術者になるということ(ヘルマン・ブルーマー)/イントロダクション/タイムライン/プロジェクト紹介/プロジェクト一覧/付録
著者プロフィール
寄稿:坂 茂(ばん・しげる)
建築家、人道活動家、教育者。東京、パリ、ニューヨークを拠点に活動。1985年に坂茂建築設計を設立して以来、65以上の木造プロジェクトを手がけてきた。紙管をはじめとする様々な材料や構法を用いることで、住宅から公共施設、そして災害支援に至るまで、多くのプロジェクトを世界各地で進行させる建築家。
編集:ローラ ブリトン
Shigeru Ban Architects America(ニューヨーク)アソシエイト。
編集:ヴィットリオ ロヴァート
Shigeru Ban Architects America(ニューヨーク)建築デザイナー。
【書籍情報】
書名:坂 茂 木の建築
編集:ローラ ブリトン、ヴィットリオ ロヴァート
寄稿:坂 茂
発売日:2023年9月
仕様:A4 上製 総272頁
定価:7,920円(10%税込)
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価格:7,920円 |
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(文:制作 クリエイティブ事業部_PR / 広告-1 / 更新日:2023.08.31)