倉俣史朗を再読する
現代インテリアデザインへとつながる思想、文化、技術
TOTO出版から発売の伝説のデザイナー、倉俣史朗の作品と思想を読み解く論考集『倉俣史朗を再読するー 現代インテリアデザインへとつながる思想、文化、技術』を紹介します。
時代の空気感や同時代に活躍したデザイナーの証言をもとに、作品の背景に隠された倉俣の思想に迫ります。
70年代・80年代を駆け抜けた倉俣史郎に関する書籍を何冊も手掛けてきたジャーナリストの鈴木紀慶氏が描く倉俣史朗の軌跡は、臨場感あふれる日本のインテリアデザイン史ともなっています。
・【フォト・レポート】世田谷美術館で2023年11月18日〜2024年1月28日開催の没後30年を超えた回顧展 倉俣史朗をいま、振り返る「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」 >>>>
《目次》
序に代えて
1.少年時代の記憶から
建築デザインへの批評となり得ていたインテリアデザイン
倉俣史朗の少年時代から考える、デザイン思想と現代につながる技術
職能が交錯する60年代のデザイン業界で百貨店設計室から独立
2.アーティストと共に
「空間から環境問題へ」──議論を呼んだFRP活用
起点になったサパークラブ「カッサドール」が街中へ
60年代のミニマルアートの影響を受け変化する日本のインテリアデザイン
3.アートとデザインの境界で
家具・什器から空間へ、倉俣史朗の「光の軌跡」
落語好きな倉俣が三題噺に喩えた引出し、時計、そして階段
目に見えない「重力」に抗ったエンターテイメントな空間演出
4.デザインからの解放とは
「アートか、デザインか」──境界線を超えていく倉俣のデザイン
ソットサスの「メンフィス」へ参加して、デザインから解放された倉俣
倉俣による80年代の空間デザインを美術館がコレクションする時代へ
あとがき
プロフィール
鈴木紀慶(すずき・のりよし)
編集者、建築ジャーナリスト。1956年神奈川県生まれ。
1980年武蔵野美術大学建築学科卒業。月刊『インテリア(JAPAN INTERIOR DESIGN)』、隔月『icon』編集部を経て、フリーのライター、編集者になる。2000年有限会社スズキeワークス設立(2021 年個人事務所に改称)。
2014年第10 回武蔵野美術大学建築学科芦原義信賞受賞。現在、大阪芸術大学客員教授。武蔵野美術大学、東京造形大学、日本女子大学、桑沢デザイン研究所非常勤講師。
【書籍概要】
倉俣史朗を再読する
現代インテリアデザインへとつながる思想、文化、技術
著者=鈴木紀慶発行年月=2023年11月
体裁=A5判(210×148mm)、上製、200頁
ISBN=978-4-88706-403-4
デザイン=MOMENT
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(文:制作 クリエイティブ事業部_PR / 広告-1 / 更新日:2023.12.07)