今こそデザイナーのカラーユニバーサルの取り組みが必要!!
先日、DIC株式会社主催の「カラーユニバーサルデザイン」のセミナーに参加した。
今回は 東京大学分子細胞生物研究所准教授(理学博士) 伊藤 啓氏 をお招きしてのセミナーである。伊藤 啓准教授はNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構の副理事長でもある。
世の中には私たちの想像以上に色弱の人は多い。から始まり、色が見える仕組みや見分けにくい色があるなど、なかなか興味深い話を拝聴することができた。
このカラーユニバーサルの知識は、デザイナーとしてぜひとも取り組んでほしい知識である。ここでは簡単であるが、デザイナーがカラーユニバーサルデザインの取り組みとして、なにをすればいいのかを紹介したい。
まずは、カラーユニバーサルが社会的に必要だとして、強く願い求め、必要としている人たちのニーズを積極的につかむよう働きかける。
次にデザインをする上で
1:色に頼らないデザインを工夫する。
2:分かりやすい配色を選ぶ。
3:背景と文字を分かりやすくする
4:赤をみやすくする。
5:色名を明記する。
6:弱視(ロービジョン)への配慮。
その上で、目に優しく、見て美しいデザインを追求する。
もっとも伝えたい情報をデザインでわかりやすくしているつもりが、うまく相手に伝わらず、大きな事故へと繋がることもあるだろう。現在、日本の街づくりは、ひとりでも多くのデザイナーがこの知識を得ることにより、事故がおきることのない弱者にやさしい環境づくりが急がれるのではないだろうか。
関連サイト
DIC株式会社
http://www.dic200.com/index.html
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(DUDO)
デザインに詳しい、各種の色覚タイプの当事者が問題点と具体的改善法を指摘
http://www.cudo.jp
伊藤啓 東大分生研・高次構造研究分野・色覚バリアフリー
http://jfly.iam.u-tokyo.ac.jp/lab/colorresearch.html
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(文:KEIKO YANO (矢野 恵子) / 更新日:2011.06.18)