各国の建築デザイン・インテリアデザイン・プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・インダストリアルデザイン業界の有名デザイナーを紹介していく、「デザイナーをもっと知ろう!!」シリーズ。
第26弾は、近代建築の三大巨匠の一人、ル・コルビジェ(Le Corbusier)です。
<経歴>
1887年 スイスに生まれる
本名:シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ
(Charles-Edouard Jeanneret-Gris)
1914年 鉄筋コンクリートによる住宅建設方法である「ドミノシステム」を発表
1918年 アメデ・オザンファンと親交、絵画を描き始める。ピュリスムを宣言
1920年 『エスプリ・ヌーヴォー』誌を創刊
1922年 従兄弟のピエール・ジャンヌレと共にパリに建築事務所設立
1928年 CIAM(現代建築国際会議)を開催
1930年 フランス市民権取得
1955年 国立西洋美術館設計のため日本を訪れる
1965年 南仏カプ・マルタンで海水浴中、心臓麻痺で死去、享年77歳
建築家としては、鉄筋コンクリートを利用し、装飾のない平滑な壁面処理、伝統から切り離された合理性をモットーとしたモダニズム建築の提唱者ということになる。
スラブ、柱、階段のみが建築の主要要素だとするドミノシステムを考案し、近代建築の五原則(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面)を主張した。
都市計画の分野でもパリ改造計画案を発表したほか、CIAM 第4回会議でル・コルビュジエらが提案したアテネ憲章(1933年)は、公開空地など、以後の都市計画理論に多大な影響を与えた。
また、家具デザインの分野では、コルビュジエの代表作であるLC2 Grand Confort(大いなる快適)は、デザイン家具の歴史上、最も大きな功績を残した作品である。
サヴォア邸 Villa Savoye 1929年
20世紀の住宅の最高作品の一つ
サヴォア邸は、ル・コルビュジエの主張する「新しい建築の5つの要点(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面)」(近代建築の五原則)を体現した作品である。
マルセイユのユニテ・ダビタシオン Unité d'Habitation 1952年
ル・コルビュジエの都市計画案を、集合住宅として垂直方向に実現したともいえる建築作品。ピロティはマッシブな造形で、プレキャストを多用したコンクリート打ち放しの仕上げも荒々しく、ブルータリズムの傾向が伺える。
ロンシャンの礼拝堂 La Chapelle de Ronchamp 1955年
それまでの、機能性・合理性を重視したモダニズムの表現とは異なり、さらに新しい可能性を追求した建造物として注目を集めた。特にファサードはカニの甲羅を形どったとされる独特な形態で、鉄筋コンクリートで可能になった自由で彫塑的な造形を示している。
巨大な南面の壁に穿たれた小さな開口部には、さまざまな原色ステンドグラスが奥深く嵌め込まれ、教会内部では差し込む外光の拡散(チンダル現象)によって、礼拝堂内部に極めて神秘的な光の空間が出現する。
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2011.08.20)