オシャレなセレクトショップに街で評判のパン屋さん、こだわりのレストランにセンスの良いカフェ、一度は憧れる「自分のお店」。今回はそんな「ショップオーナー」になるには、どんな準備が必要なのかインテリア情報サイトが注目した職種ごとに隔週に渡りご紹介します。第一回目は「パン屋さん」
香ばしいパンの香り、美味しいパン屋さんをオープンにするにはどんな準備が必要なのでしょうか?
日本にはマイスター制度(※)は存在しません。
基本的にパンを作る技術、場所、資金、理想像があればパン屋の開業を始めることが出来ます。
もちろん、飲食店開業の為に必要な資格はありますので、下記を参考にしましょう。
※ マイスター制度
もともとはドイツ発祥の職能訓練制度のこと。日本でも製造業を中心に、現場の熟練技能者から中堅・若手人材への円滑な技能継承を促す仕組みづくりが模索され、注目を集めています。
1 食品衛生責任者
保健所で申込み書をもらって記入、郵送し、講習を受けます。
地域によって異なりますが、東京都では月に5~7回開催されています。
※ ただし、以下の条件に該当する方は講習を受ける必要はありません
1.栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、船舶料理士、食品衛生管理者の有資格者
2.保健所長が実施する食品衛生責任者になるための講習会または知事の指定した講習会の受講修了者
3.都道府県、指定都市、もしくは、中核市の衛生関係条例に基づく資格、または、その他知事、もしくは。市長 が食品衛生等に関して、同等以上の知識を有する資格として、認めた資格を有する者。
2 営業許可書
パン屋を開業するには、営業許可というものが必要です。
営業許可を受けるためには、営業許可申請をすることと、食品衛生法施行条例が、定める施設基準に合致した施設を作ることが必要です。
また、営業許可申請は、営業所を管轄する保健所で行います。
営業許可には、期限があるので、満了後も引き続き営業を継続される方は、許可の更新手続を行います。
※基本的にパン屋は、菓子製造業という扱いですが、サンドイッチを作る場合は、飲食店営業。
牛乳を販売する場合は、別に乳類販売などと内容によってかかるお金やチェック項目が、変わってきますので要注意です。
パン屋さんを開業するのに必要な資材はたくさんあります。たとえばパンをつくるのにかかせないオーブンやミキサーなどの厨房器具や包丁や秤などの小道具および部品、内装工事やレジなどの販売用什器、家賃や開業費などもろもろ合わせパン屋さん開業には、新品でそろえて約2000万~ の初期費用がかかります。
しかし最近では、居ぬき物件や中古製品を利用し初期費用を抑えるケースが多いようです。
なかには200~300万円で開業したという方もいます。
次にお店の開業準備ができたら、コンセプト設計をしましょう。コンセプトとは夢を実現するためにオーナーが考えるイメージの具体化です。イメージを明確にすることで、お店づくりのシュミレーションができる上に、商品構成、素材の選定、店舗デザイン、レイアウトが決まります。
コンセプトは堅苦しく考えず、やりたいことを素直に表現してください。
パン屋さんの開業方法はいかがでしたか?
独立後は、資金ぐりやセキュリティ、クレーム対応など大変なことも多いですが、美味しいパンを、オリジナルのパンをお客さんに食べてもらう喜び、パンで自分を表現することの楽しさは、独立して初めて実感すると言います。
是非、上記の手順を参考にして開業へ一歩踏み出してみては?
次回はショップオーナー「カフェ」をご紹介します。
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(文:インテリア情報サイト編集部-3 / 更新日:2011.10.30)