各国の建築・インテリアデザイン・プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・インダストリアルデザイン業界の有名デザイナーを紹介していく、「デザイナーをもっと知ろう!!」シリーズ。
第30弾は、日本の建築家、伊東豊雄です。
<経歴>
1941年 韓国の京城(現在のソウル)に生まれる
1943年 長野県に移住
1965年 東京大学工学部卒業
1965年~1969年 菊竹清訓設計事務所勤務
1971年 アーバンロボット設立
1979年 (株)伊東豊雄建築設計事務所に改称
2005年 くまもとアートポリス第3代コミッショナー
伊東豊雄の作品の特徴は、その軽快さにあるといえます。
アルミや鉄骨を大胆に使うことで生まれる軽快さ、
重厚なコンクリートに有機的な曲面の形状を持たせることでの軽快さ、
周囲の自然に溶け込むデザインでもたらされる軽快さ、
柱・梁・壁などの構造の工夫で空間に自由度を持たせることで生まれる軽快さ、
など様々な手法で表現されています。
◆ 中野本町の家 1976年
伊東氏の姉家族のために作られた住居。
内部を回遊するようなUの字の構造をもつ。窓は中庭に面する部分と天井のみに設置され、外部から閉ざされた、内向的な建物となっている。
◆ PMTビル―名古屋 1978年
伊東氏の初期の建物で、ショールームを備えたオフィスビル。「宙に浮く紙のようなファサード」と表現される正面からのファサードは近年の伊東氏の作品にも受け継がれている軽さを感じさせる造りになっている。
◆ 横浜風の塔 1986年
外装はアルミパンチングメタルと照明で構成され、風により照明が変化するようプログラムで制御されていたが、故障が増え現在ではパターン変化のみになっている。
◆ 八代市立博物館・未来の森ミュージアム 1991年
周囲の自然にとけ込む斬新な外観。視覚的な高さが抑えられたヒューマンな環境を考慮し、建物の威圧感を軽減することに大きな注意がはらわれた。1階部分には閉鎖性が高くボリュームの大きな2つの展示室が配され、あたかも地下であるかのように盛土によって埋められている。
◆ 下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館 1993年
伊東氏が育った町に作られた湖をテーマにした博物館。軽やかに浮遊していた屋根が全体を覆いはじめる。
伊東氏の表現傾向移行期の作品。
◆ 長岡リリックホール 1996年
全体は緩やかに湾曲した浅いヴォールトの大屋根に覆われ、楕円と矩形のシルエットを持った二つのホールが大屋根から突き出した構造
◆ せんだいメディアテーク 2000年
6枚の床(プレート)と13本のチューブと呼ばれる鉄骨独立シャフトのみの単純な構造の建造物。全面ガラス張りであり、支柱のスケルトン構造が外から直接見ることができる。
◆ まつもと市民芸術館 2004年
ランダムに配置されたガラスの開口部と、緩やかなカーブを描く曲面壁が特徴的な建造物。手作りガラスをはめ込んだGRC版(ガラス繊維強化プレキャストコンクリート版)による外壁は、所々が透明のガラスによる開口部となっている。
◆ TOD'S表参道ビル 2004年
イタリアのブランド「TOD'S」の商業ビル。L字型の建物の外壁は表参道のケヤキ並木にあわせ、ケヤキの木を表したコンクリートで作られている。
◆ MIKIMOTO Ginza 2 2005年
外壁は2枚の鋼板の間にコンクリートを充填した鋼板コンクリート構造で、この外壁だけで構造は成り立っており、内部は無柱。この構造により自由な開口部をとることが可能となっている。
◆ VivoCity ビボシティ 2006年
シンガポール国内最大級のショッピングセンター。ハーバーフロントに建つ巨大なショッピングセンターで、外観内観ともに、有機的な曲面が用いられているのが特徴。
◆ 座・高円寺 2008年
高円寺駅の劇場。「街なかに突如現れるサーカス小屋のような空間」をイメージしてた建物の外観は黒いテントの様なフォルムになってる。
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2011.11.01)