各国の建築・インテリアデザイン・プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・インダストリアルデザイン業界の有名デザイナーを紹介していく、「デザイナーをもっと知ろう!!」シリーズ。
第32弾は、ポルトガル建築界を代表するアルヴァロ・シザ(Alvaro Siza)です。
<経歴>
1933年 ポルトガル、マトジーニョス生まれ
1955年 ポルト大学建築学部卒業
1958年 独立
1976年 ポルト大学教授
プリツカー賞や高松宮殿下記念世界文化賞など数々の賞を受賞しているアルヴァロ・シザ。
その建築は直方体や有機的な曲面、彫りの深い小さな連続窓などの幾何学的な形態と、できるだけ少ない種類の材料を使ったきわめて簡潔なスタイルを有している。
彼の作品はポルトガルを中心にスペイン、イタリア、ドイツなど各地に建てられており、それぞれの風土にあわせた表情や色彩を見せている。
◆ Leca Swimming Pools レサの水泳プール
(1966年)
シザの初期の作品。シザの生誕地マトジーニョスに造られた屋外プール。
海岸の岩場を生かし造られたプールは周囲の自然と一体化している。
更衣室などの建物は、海岸に沿って走る道路とプールとの間に建てられ、道路からは目立たず周辺の景観を壊すことなく存在している。
◆ SAAL Bouca Housing ボウサの集合住宅
(1977年)
ポルトガル、ボルトの中心に建つ、低所得者の為の集合住宅。
敷地内には2層メゾネット形式の4つの細長い棟が平行して配置されている。
建物は基本的には白であるが手摺や屋根の縁、窓枠などにベージュや赤のアクセントカラーが使われている。
◆ Church of Marco Canaveses マルコ・デ・カナヴェーゼスの教会
(1989年)
正面のファサードは凹字型のシンメトリーで、奥まった壁に銅製の10mの大扉が刻まれている。
白と大理石の壁でできた建物はポルトガルの青い空と周囲の環境に見事なまでに溶け込んでいる。
◆ Galician Museum of Art ガリシア現代美術センター
(1993年)
キリスト教の聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラに建てられた現代美術館。
修道院の敷地につくられた建物は、隣接する修道院を意識したらしく、白ではなく石の外観となっている。
テラスは、サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街地を一望できるパノラマスポットの一つとなっている。
◆ Portugal Pavillion, Lisbon リスボン万博1998・ポルトガル館
(1998年)
1998年に開催されたリスボン万博のポルトガル・パヴィリオン。
二つの塔の上には80mもの巨大なコンクリートのルーフが架けられている。
コンクリートの中にケーブルを通すことで、支柱なしでこの屋根を実現している。
◆ Ibere Camargo Foundation イベレ・カマルゴ美術館
(2007年)
ブラジル南部最大の都市、ポルト・アレグレに立てられた美術館。
北側は通りを介してGuaiba川に、南側は崖に面した、限られた敷地に建てられたために構造上の工夫がみられる。
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(文:インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2011.11.12)