21_21 DESIGN SIGHT
「デザインあ展」を開催
21_21 DESIGN SIGHTでは、2013年2月より、「デザインあ展」を開催いたします。
NHK Eテレで放送中の教育番組「デザインあ」を、展覧会というかたちに発展させた企画です。展覧会のテーマは、「デザインマインド」。日々の生活や行動をするうえで欠かせないのが、洞察力や創造力とともに、無意識的に物事の適正を判断する身体能力です。ここでは、この両面について育まれる能力を「デザインマインド」と呼ぶことにいたします。多種多様な情報が迅速に手元に届く時代を迎え、ただ受け身の生活に留まることなく、大切なものを一人ひとりが感じとり、選択し、そして思考を深めることの重要性が問われています。その点からも、豊かなデザインマインドが全ての人に求められているといえるでしょう。次代を担う子どもたちのデザインマインドを育てること。大人もまた、豊かな感受性を保ちながら、デザインマインドを養うこと。本展では、音や映像も活かしながら、全身で体感できる展示を通して、デザインマインドを育むための試みを、さまざまに示していきます。展覧会のディレクションは、NHK Eテレ「デザインあ」で総合指導を行なう佐藤 卓をはじめ、同番組に関わる中村勇吾、小山田圭吾の3名。デザイン教育の可能性に注目が集まる現在、子どもと大人の双方に向けた展覧会に、どうぞご期待ください。
【関連企画】
■ オープニングトーク
2013年2月16日(土) 14:00〜16:00
出演: 佐藤 卓、中村勇吾、小山田圭吾 会場: 21_21 DESIGN SIGHT B1F ロビー
■ ディレクターズ・メッセージ
デザインマインドを育む
デザインは特別なものではなく、ごく日常の中に溶け込んでいます。人の営みにとってデザインが関わらなくていい物事は何ひとつありません。身近な物のデザインや文化の継承だけでなく、政治・経済・医療・科学・社会活動など、人との関わりの中には必ずデザインが必要なのです。だからこそ、全ての人にとってデザインマインドをどう育んでいくかが、今後、より大切な課題になってくることでしょう。将来大人になる子どもも、今の大人も。 政治家も企業のトップにも、もっと自分の中のデザインマインドを育ててもらいたい。2011年4月からNHK Eテレでスタートした、私が総合指導を務める「デザインあ」という番組も、このような想いから生まれました。そして、この度、テレビの枠を越えて21_21DESIGNSIGHTにて、実際に見て体験できる展覧会「デザインあ展」を企画しました。この展覧会は、番組同様、インターフェースデザイナーの中村勇吾、そしてミュージシャンの小山田圭吾、その他多彩なクリエイターに参加いただき、全ての人にとって大切な「デザインマインド」をテーマに開催するものです。映像・音楽・物・ウェブサイト・テレビ番組を繋ぎ、デザインを脳で「理解する」ことよりも、まず人に本来備わっている優れた身体感覚で「感じてもらう」展覧会にしたいと思っています。
佐藤 卓
みるのはわたし
「つくる」ことのほとんどは「みる」ことです。あたらしいなにかをつくるためのきっかけは、これまでのわたしがみてきた物事のなかにあります。この世界のなかで、なにを、どのように「みる」かが、すべての「つくる」ことの基本です。「デザインあ」という、子どもたちのテレビのなかで、最初にかんがえたのが、この「みる」ということについてです。わたしたちの身の回りには、さまざまな、美しさ、面白さ、がたくさん潜んでいます。そのなかで、なにかひとつでも、だれにも教えられずに、わたしだけの目で「みる」ことができたとしたら、それはもう、わたしだけにしかみえない、わたしだけの世界になります。「みる」ことを深く楽しんで、わたしだけの世界をどんどん豊かにしてください。そうしたら、かならず、なにかをつくってみてください。それを、みんなにみせてみてください。豊かな「わたし」がつくったものはきっと、それをみる、つぎの「わたし」をも豊かにしていくはずです。この「デザインあ展」では、いろんなものが、いろんなふうに置かれているかと思いますが、テレビの「デザインあ」とおなじく、あくまで「みる」のは「わたし」です。それでは、楽しんでください!
中村勇吾
デザインあ展に寄せて
デザインをきっかけに感性や想像力を育てて行く展覧会です。これを見て育った子どもたちが大きくなってどんな大人になるのかとても楽しみです。
小山田圭吾
■ ディレクター・プロフィール
佐藤 卓
グラフィックデザイナー。NHK Eテレ「デザインあ」総合指導。1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了、株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などのパッケージデザイン、「PLEATS PLEASE ISSEYMIYAKE」のグラフィックデザイン、金沢21世紀美術館や国立科学博物館のシンボルマーク、武蔵野美術大学美術館・図書館のロゴ、サイン及びファニチャーデザインを手掛ける。また、NHKEテレ「にほんごであそぼ」のアートディレクター。
中村勇吾
1970年奈良県生まれ。ウェブデザイナー/インターフェースデザイナー/映像ディレクター。東京大学大学院工学部卒業。多摩美術大学客員教授。1998年よりウェブデザイン、インターフェースデザインの分野に携わる。2004年にデザインスタジオ「tha ltd.」を設立。以後、数多くのウェブサイトや映像のアートディレクション/デザイン/プログラミングの分野で横断/縦断的に活動を続けている。主な仕事に、ユニクロの一連のウェブディレクション、KDDI iidaブランドのウェブサイト及びCM映像ディレクション、NHK Eテレ「デザインあ」のディレクションなど。
小山田圭吾
ミュージシャン、プロデューサー。
1989年、フリッパーズギターのメンバーとしてデビュー。バンド解散後1993年、Cornelius(コーネリアス)として活動開始。現在まで5枚のオリジナルアルバムをリリース。自身の活動以外にも、国内外多数のアーティストとのコラボレーションやリミックス、プロデュースなど幅広く活動中。
【番組「デザインあ」について】
「デザインあ」は、子どもたちの未来をハッピーにする「デザイン的思考」を育てる番組です。将来、子どもたちが「新しい関係」をどんどん築き上げていくことを願い、「デザインの視点で観る」、「デザインの判断力を身につける」、「デザインの感性をみがく」、これら生活に必要な能力を育む事を目指しています。
総合指導:佐藤 卓 映像監修:中村勇吾 音楽:小山田圭吾
「デザインあ」
NHK Eテレ
本放送 毎週土曜 午前7:00〜7:15
再放送 毎週金曜 午後3:45〜4:00
「デザインあ 5分版」
NHK Eテレ
本放送 毎週土曜 午後6:20〜6:25
午後11:40〜11:45
再放送 毎週火曜・木曜 午後3:35〜3:40
【開催概要】
名 称: 21_21 DESIGN SIGHT企画展 「デザインあ展」
会 期:2013年2月8日(金)〜6月2日(日)
休 館 日:火曜日(4月30日は開館)
開館時間: 11:00〜20:00(入場は19:30まで)
入場料: 一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
*15名以上は各料金から200円割引
*障害者手帳をお持ちの方と、その付き添いの方1名は無料
その他各種割引についてはウェブサイトをご覧ください。
会 場: 21_21 DESIGN SIGHT (東京ミッドタウン・ガーデン内)
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6 Tel.03-3475-2121
アクセス:都営地下鉄大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅、千代田線乃木坂駅より徒歩5分
WEB www.2121designsight.jp
SNS [Twitter] http://twitter.com/2121DESIGNSIGHT
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主 催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団、NHKエデュケーショナル
後 援:文化庁(予定*) 、経済産業省(予定*)
特別協賛: 三井不動産株式会社(予定*)
協 賛:株式会社 佐藤卓デザイン事務所
協 力: 株式会社アマナ、株式会社アマナイメージズ、キヤノン株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、マックスレイ株式会社、ヤマハ株式会社(*2012年11月7日現在)
展覧会ディレクター:佐藤 卓、中村勇吾、小山田圭吾
グラフィックデザイン:佐藤卓デザイン事務所
参加作家:阿部洋介(tha ltd.)、岡崎智弘、折形デザイン研究所、studio note、
takram design engineering、Perfektron、plaplax、山田悦子(むす美)
21_21 DESIGN SIGHTディレクター:三宅一生、佐藤 卓、深澤直人
同アソシエイトディレクター:川上典李子
(文:21_21 DESIGN SIGHT / 更新日:2012.11.13)