第3回「オルガテック東京 2024」
- デザインの⼒でワークプレイスの未来を描く -
規模拡大で 40,000人を超える来場者が集結
2024年5月29日(水)~5月31日(金)に第3回「オルガテック東京2024」に東京ビッグサイト東 4・5・6 ホールで開催されました。事務局からレポートが届きましたのでご紹介します。
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第3回「オルガテック東京2024」は3日間で55%増の 40,000人以上の来場者を迎え、盛況のうちに幕を閉じました。
展示面積は前回から 30%拡大し、国内外から初出展78社を含む163社のトップブランドが一堂に集う会場で来場者の期待に応えました。
「オルガテック東京2024」
来場者数:40,000人以上(前年比155%)
出展企業:163社(初出展78社)
大迫力のステージが出現
エクスペリエンス・エリア(Xperience Area)には、大迫力のステージが出現。バイオフィリックとデジタルが織りなす幻想的かつ迫力あるステージ上では、国内外の建築、空間、インテリア、そしてワークスタイルのデザインにおいて気鋭のクリエイターらが登壇し、連日多彩なセミナーが開催され、デザインの持つ可能性を見据えた、未来のワークプレイスやワークスタイルを考察しました。
多彩なセミナーが開催されたステージ
開催初日には、国内外のデザイン賞を数多く受賞し、素材へのリサーチに基づく高度な造形表現で知られるTAKT PROJECT代表、吉泉聡氏による基調講演が行われました。テーマは「『実験的視座』から考察したワークプレイスの未来」。AI が提案するクリエイティブなオフィス設計に関する疑問を掘り下げ、クリエイティブな環境を育むための真の要素について深い洞察が共有されました。
開催2日目には、独⾃のコンセプトや高いデザイン性、優れた技術により「SHIFT DESIGN」を体現する製品やブースを称える「ORGATEC TOKYO Awards」が開催。
ORGATEC TOKYO Awards グランプリは、「カリモク家具」が獲得
全展示ブースの中から「カリモク家具」が、栄えあるグランプリを獲得しました。そのユニークな展示コンセプトは、”なんでも作るよ”。色彩豊かにファブリックを使った心地よいブースでゆるく繋がりつつ、家具に限定されない国産材の使い方についても一石を投じました。
準グランプリには「プラス」、「アダル」、「イトーキ」3社が受賞
名誉ある準グランプリには、それぞれのコーナーで語りかけるような問題提起があり、きめ細かい配慮のあるブースづくりで、訪れるを魅了しながらビビットな共感を作り出していた 「プラス」、素材(ウレタン)にこだわったブースづくりといった製造メーカーの創意⼯夫で、アイデンティの表明とサステナブルな取り組みが⽬を引いた 「アダル」、オルガテックのレベルを引き上げる展示であり、グローバルな発想での新しいオフィス空間の提案を含む6つのブランドがオーガニックな動線で来場者の注⽬を集めた「イトーキ」の3社が受賞しました。
ORGATEC TOKYO Awards 準グランプリ「アダル」
ORGATEC TOKYO Awards 準グランプリ「プラス」
さらに独創性と革新性に強みを持つブースに送られる特別賞として10社が選出。また、今回から新設された「出展者が選ぶベストブース賞」の栄えある第一回目の受賞には、出展者からの高い評価を集めた「イトーキ」が選出されました。
ORGATEC TOKYO Awards 準グランプリと出展者が選ぶベストブース賞「イトーキ」
選考委員長であるインテリア&デザインメディア『エル・デコ』ブランドディレクターの木田隆子氏は、「毎年グレードが上がり、質の高い展示で、それぞれのブランドのアイデンティティがよく考えられていたと思います。特に今年はサステナビリティに配慮したブースがさらに増えたと感じました。この会場からごみを減らすことを意識して、リユース可能な素材が注意深く選ばれていました。オルガテック東京は、デザインや建築、設計等にかかわるみなさんが、時代やライフスタイルのシフトを意識しながら交流できる場に育ってきたと感じました。」と今後の更なる進化への期待を述べました。
主催者企画エリア「CIRCULAR MIRAI」では、資源ロスの排除や再利用、再資源化を推進する革新的な素材を数多く展示。サーキュラーエコノミーへの取り組みが加速する現在において、市場の認識を活性化するための新しい技術やアイデアを発信する重要性とオフィス家具が描く近未来の循環型経済の姿を提案しました。
5月29 ⽇と30 ⽇の⼣⽅からは、「オルガテックナイト」が開催。アルゼンチンタンゴの夜や⼤⼈のためのJAZZ ナイトといった上質なエンターテインメントが提供され、リラックスした雰囲気の中で参加者同⼠が交流を深め、新たなビジネスネットワークも育まれました。
プラチナスポンサーである株式会社イトーキ 代表取締役社長 湊宏司氏は、「オルガテック東京はアジアにおけるワークスタイルの未来を発信するプラットフォームとして、その存在を確認しつつあると感じています。特に今年はブランドごとの主張・テーマが際立った展示が目を引き、訪れた参加者の“熱”を生み出していました。今後もオルガテック東京が独自性溢れるJapanモデルを発信し続ける場であることを期待しています。」と述べました。
日本オフィス家具協会(JOIFA) 会長の中村雅行氏は、「お陰様で多くの来場者をお迎えすることが出来ました。背景には、テレワークの定着で働き方が多様化しこれからのワークスタイルに関心が集まったことが挙げられます。これからも経営者も注⽬する「⾏きたくなるオフィス」のあり⽅を提案し続けることでオフィス家具業界の更なる発展に尽力して行きます。」と締めくくりました。
ケルンメッセ日本法人代表の髙木誠は、「『SHIFTI DESIGN』のテーマのもと、主催者や出展企業の皆様が共通の目的で一丸となって準備を進められたことが、多くの出展者、来場者の皆様にご満足いただけた要因と感じています。このイベントを通じて、参加者一人ひとりがデザインの多様な解釈を深めることができ、また、これを機に新しいワークスタイルのアイデアや価値が生まれ、さらなる発展につながっていくことを期待しています。」と感謝の意を述べました。
次回のオルガテック東京は、2025年6月3日〜5日に開催される予定です。
今後の更新情報については、www.orgatec-tokyo.jp をご確認ください。
オルガテック東京とは
「オルガテック東京」は、1953年にドイツ・ケルンで始まった「オルガテック」の国外展開として日本で2022年から開催。70年の歴史を誇り、常に時代をリードするオフィス環境を提案し続けてきた「オルガテック」の規模は世界最大級で、ヨーロッパはもとより、 北米・アジアからもデベロッパーや建築家、インテリアデザイナーなど多くのクリエイターやビジネスマンが集うオフィスの最前線に位置する展示会です。「オルガテック東京」も、世界からのブランドやメーカーが参加。会場にはデベロッパーや建築家、インテリアデザイナーなど多くのクリエイターやビジネスマンが集い、家具のデザインや各種素材、テキスタイルなど最先端のモノや情報が集合します。
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インテリア情報サイトでは会場の様子をフォトレポートで紹介していきます。
オルガテック東京
www.orgatec-tokyo.jp
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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-3 / 更新日:2024.06.01)