世界最大規模の家具見本市「ミラノ・サローネ」は、2013年4月09日から14日までの6日間、イタリア・ミラノのローフィエラ(本会場)とフォーリ(市内会場)で開催されました。
ミラノサローネ2013から、イタリアブランドメーカーの新作家具を中心に紹介しながら、これから来るであろう、フォルムやカラ―のトレンドの予測をお伝えしていきます。
Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)グループ最後は、Cappellini(カッペリーニ)です。
Cappellini(カッペリーニ)は、若手から著名デザイナーまで、実力派といわれるデザイナーらが幅広く起用され、個性豊かな魅力的デザインを多数提案しています。
会場中央の大きな照明はヨハン・リンドステンの Meltdown(メルトダウン)
マルセル・ワンダースのフロアランプ Eye Shadow(アイシャドー)
一見するとアールデコ調のガラスの照明に見えますが、ファブリックPVCとビスコースの生地に
ジェットインク印刷されたファブリックフロアランプ。
ベンジャミン・ヒューバートの2012年の作品Garment(ガーメント)
アルカンターラ(人口皮革)カバーは、服をまとうように緩い一枚のシートをマジックテープ てとめただけなので、簡単に季節やファッションに基づいて入れ替えることができます
壁の棚はマルセル·ワンダースがデザインした、様々なサイズのレリーフ装飾が施されたドアシステム
マルセル・ワンダースデザインの Dalia(ダリア)
Dalia(ダリア)の名のようにカラフルな花の形に似ているメルヘンチックな現代的なアームチェアです。
壁の棚はジュリオカッペリーニ のWindow
異なるサイズのコンテナをつなげることで、ダイニングルーム、ベッドルーム、ホール、どのシーンでも似合う光沢仕上げの棚システムです
フレームが特徴的なチェアはトム・ディクソンの Pylon Chair(パイロンテチェア)
このパイロンチェアワイヤーレームは本物のアートワークです。無重力で壊れやすく見えるますが、安全性は確保されています。
オレンジ、青や石膏白の色があります。
ジャスパー・モリソンの Oblong System(オーバルシステム)
両面から座ることができる組み立て自由なソファ。心材は高密度ポリウレタンフォーム、繊維、羽毛の詰め物からできており、カバーは取り外し可能なファブリックとレザーがあります。
同じくジャスパー・モリソンの Cap(キャップ)
ラインと素材のシンプルな革張りのチェア
ピエロ・リッソーニの Viva L'Italia
カバーは取り外し可能な粗い麻で作られていました。
ラファエル・ナヴォットのPoh
アメリカンウォールナットやポプラの木のパッチワーク模様のオーバル半球形のテーブル? ベンチ? 彫刻?なんでもよさそうです。
古いものと新しいもの両方が感じられる3次元形状の家具です。
nendo の Peg(ペグ)
コンパクトなサイズにもかかわらず、しっかりと腰をサポートする曲線の快適座面のチェアです。
新作もたくさんでていましたが、狭い会場の展示でしたので、旧作品の展示が少なかったのが残念でした。しかし、ポルトローナ・フラウグループでは一番インパクトのある展示会場でした。
(文:KEIKO YANO (矢野 恵子) / 更新日:2013.07.27)