東京都現代美術館 「吉岡徳仁-クリスタライズ」開催

吉岡徳仁-クリスタライズ吉岡徳仁-クリスタライズ
自然から生み出される。

 

吉岡徳仁(1967年生まれ)は、アート、デザイン、建築など幅広い領域において自由な着想と実験的な創作から生まれる作品により、世界に最も影響を与える創り手の一人として、国内外で高く評価されています。

本展は、大規模なインスタレーションをはじめ日本での初公開作品・新作を含むその作品世界を、初めて包括的に概観できる機会であり、常にアートの新しい手法を研究し、大胆な発想と革新的な表現によって世界に驚きを与えてきた、吉岡徳仁の過去最大規模の個展となります。

この展覧会の新作として、音楽を聴かせながら結晶化させた絵画「Swan Lake」、結晶化した薔薇の彫刻「ROSE」、7つの糸から生み出される椅子「蜘蛛の糸」などを発表し、クリスタルプリズムでつくられた「Rainbow Church」やインスタレーションを含む代表作、国内初公開作品などが展示されます。

本展は、「―自然から生み出される。」という言葉に込められた、吉岡の考える人間と自然の関係性とは何か、それが彼によって「Crystallize(=形を与え、結実させる)」する光景を共有し、次なる創造について考えるための貴重な契機となります。
 

 

展覧会のみどころ

■ 公立館初の大規模個展
本展は、吉岡の公立館初の大規模個展として開催されます。「Swan Lake」と題された結晶の絵画、結晶化した薔薇の彫刻、7つの糸から生み出される椅子「蜘蛛の糸」、ガラスのベンチ「Water Block」、プリズムでつくられた「Rainbow Church」ほか代表作を含む国内初公開作品や大型インスタレーションを展示し、その卓越した魅力を探ります。

■「Crystallized Project」
吉岡の「Crystallized project」は2007年にスタートし、これまでに自然結晶の椅子「VENUS ― Natural Crystal chair」や結晶絵画、薔薇を結晶化させた「ROSE」などを発表しています。結晶絵画は、結晶の成長過程において、曲を聴かせることで音の振動を与え、一つの曲が一枚の絵画となるかのように生まれる作品です。これらの作品群は、インパクトのあるヴィジュアルとともに、独自の造形理論を構築するかのような美しさ、その神秘性や存在感で世界の注目を集めました。自然がつくり出す「偶然の美しさ」を引き出し、人の感情に響くクリエイションとは何かを見出す試みでもある本プロジェクトを通して、自然の中に秘められた力や美しさと向き合い、時代を未来へとつないでいくことを問いかけたいと吉岡は考えています。

■「Rainbow Church」
2010年に、韓国・ソウル市で開催された過去最大規模の個展「Tokujin Yoshioka _ SPECTRUM」では、彼が20代から構想していた建築プロジェクト「Rainbow Church」の一部として、教会を象徴する500本のクリスタルプリズムから成る、高さ9メートルのステンドグラスが発表されました。20代にアンリ・マティスの晩年の設計であるロザリオ礼拝堂を訪れ、彼はその光の美しさに心を奪われました。マティスの絵画の特徴でもある、鮮やかな色彩で描かれた美しいステンドグラスや、南仏の太陽の光が差し込み、マティスの色の光で満ちあふれた空間に、彼は自分もいつか光を全身で感じられる空間をつくりたいという強い想いを抱きつづけてきました。本展では、彼のひとつの到達点でもある「光」によって表現される大規模な作品空間が出現します。

 

展覧会情報

展覧会名:吉岡徳仁-クリスタライズ
会期:2013年10月3日(木)~2014年1月19日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜
    ただし11月4日、12月23日、1月13日は開館、
    12月24日、12月28日~1月1日、1月14日は休館
会場:東京都現代美術館(企画展示室B2F・アトリウム、1F・B室、ホワイエ)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/日本経済新聞社
企画協力:株式会社吉岡徳仁デザイン事務所
協賛:株式会社日立システムズ/株式会社三宅デザイン事務所/株式会社イッセイミヤケ/参天製薬株式会社/トーヨーキッチン&リビング株式会社/セイコーネクステージ株式会社/株式会社YAMAGIWA ほか
協力:マックスレイ株式会社/ヤマハ株式会社/株式会社ヤマハミュージックジャパン/旭硝子株式会社/スパイバー株式会社/東リ株式会社/日本電気硝子株式会社/株式会社アマナサルト/日プラ株式会社/西武・そごう/NECディスプレイソリューションズ株式会社/パイフォトニクス株式会社/株式会社エス・シー・アライアンス メディアエンターテイメント社/三菱化工機株式会社/KDDI株式会社/朝日酒造株式会社 ほか
観覧料:一般 1100円(880円)/ 大学生・65歳以上 800円(640円)/ 中高生 600円(480円)/小学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は無料です。
*本展チケットで「MOTコレクション」も観覧できます。
お問い合わせ|03-5245-4111(代表)/03-5777-8600(ハローダイヤル)

http://www.mot-art-museum.jp/

 

(文:制作 PR-N_PR制作部-3  /  更新日:2013.11.20)

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