【フォト・レポート】 クリエイティブディレクター、佐藤可士和の個展国立新美術館で開催

 

 

【フォト・レポート】
国立新美術館で開催中の
日本を代表するクリエイティブディレクター
「佐藤可士和展」 を紹介




国立新美術館は、2021年2月 3日(水)から 5月10日(月)まで、日本を代表するクリエイティブディレクター、佐藤可士和(1 965年生)の展覧会を開催。

 

1990年代、株式会社博報堂でアートディレクターとして斬新な広告プロジェクトを次々と手がけた佐藤可士和氏は、 2000年の独立以降、企業から、幼稚園、病院、ミュージアム、エンターテインメント界、ファッション界、そして地域産業まで、多種多様な分野で革新的な VI・ CI計画やブランド戦略を手がけ、国内外から注目を集めてきました。

そのすべてが見られる展覧会です。

 

 

THE SPACE WITHIN

本展のイントロダクションでは、佐藤の原点とも言える幼少期のコラージュ作品「宇宙」や、1989年の博報堂入社当時、Macintosh IIciを用いて初めてコンピュータでデザインした作品「6 ICONS」などを展示。

子どもの頃からマンガの表紙やロゴ、標識などのマークが好きで、それらの中に一つの宇宙(スペース/SPACE)を見ていたという佐藤氏。シンプルで明快、一度見たら忘れられないと評される佐藤氏のデザインのベースがここにあります。思考法「超整理術」をはじめ、クリエイティブフィロソフィーにも触れながら、その人物像を垣間見ることができます。


 

ADVERTISING AND BEYOND
1989年に広告代理店の博報堂に入社した佐藤氏は、1990年代にアートディレクターとして斬新な広告表現を次々に打ち出したのち、2000年に独立し、活動の場を広げていきました。

佐藤氏の功績として特に注目されるのは、デザインの力を通したメディアの拡張です。
 

CDジャケットや飲料のパッケージから、ショッピングバッグ、駅の連貼りポスター、ビルボード、街路を巡るラッピングバス、そして道端で通行人に配られるポケットティッシュまでもメディアととらえ、それら全てを統一性のある明快なデザインで貫きました。

 


LINES & FLOW
佐藤氏自身の「アイコン」とも言うべき二つのアートワークのシリーズ、「LINES」と「FLOW」の対比的なインスタレーション。


本展のキービジュアルにもなっている「LINES」。クリアな赤・青・白の直線で構成されるこの作品は、無限に組み替えられ、油彩画、陶板、映像…と、ありとあらゆるメディアに展開される可能性を秘めています。
 


ステンレススチールを用いた大型作品


有田焼の陶板作品と組皿

目に見えないエネルギーやパワーが可視化された「FLOW」には、コンピュータではなく、自らの手で描いた「画家・素描家」としての佐藤氏の卓越性を感じさせます。岩絵具が空中に飛び散る一瞬をとらえたダイナミックな映像作品も展示されています。

 

企業から、幼稚園、病院、ミュージアム、エンターテインメント界、ファッション界、そして地域産業まで、多種多様な分野で革新的な VI・ CI計画やブランド戦略を手がけた作品が一堂に介します。

 

ミュージアムショップ

伝えるべき情報を整理してその本質を抽出し、誰もが一目で理解できる視覚言語・記号に置き換え、広く伝達する 。その本来の領域をはるかに越えた幅広い分野にデザインの概念を拡張・刷新するだけでなく文化、経済活動、そして私たちの日常生活に至るまで、社会のすみずみに影響を及ぼしている佐藤可士和の世界観に引き込まれる展覧会でした。

 

業界プロの方はクリエイティブフィロソフィーを感じ、一般の方はこんなにも身近に佐藤氏のデザインがあることに驚きながら、デザインの必要性を感じられる展覧会です。是非足をお運びください。

 

【開催概要】
佐藤可士和展
会 期:2021年2月3日(水)~5月10日(月)
毎週火曜日休館
※ただし、2月23日(火・祝)、5月4日(火・祝)は開館、2月24日(水)は休館
開館時間:10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで 当面の間、夜間開館は行いません。
※入場は閉館の30分前まで
会 場:国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
主 催:国立新美術館、SAMURAI、TBSグロウディア、BS-TBS、朝日新聞社、TBSラジオ、TBS
共 催:ぴあ
特別協賛:ユニクロ、楽天、日清食品
協賛:
セブン&アイ・ホールディングス/ヤンマーホールディングス/UR都市機構/エイブル&パートナーズ/ワイマラマジャパン/LDH JAPAN/くら寿司/クレアプランニング/コナカ/千里リハビリテーション病院/DDホールディングス/ビューティーエクスペリエンス/三井物産/丹青社/丹青ディスプレイ/日本GLP/NISSHA/カシオ計算機/グローブライド/東北新社/ナスタ/Honda/エー・ピーカンパニー/山下PMC/三輪山本/OCHABI/青木酒造/伊丹産業/カネボウ化粧品/キリンビール/山形緞通/カルチュア・コンビニエンス・クラブ/明治学院大学
協力:
今治タオル工業組合/KIHARA/クロススポーツマーケティング/慶應義塾大学/光和/国際空手道連盟極真会館/大洋印刷/武田薬品工業/ふじようちえん
後援:佐賀県/有田町
 

 

https://www.nact.jp/exhibition_special/2020/kashiwasato2020/

 

 

 

ペンブックス 『1冊まるごと佐藤可士和。【2000-2010】』 を大幅増補・全面改訂!
2020年までと、これからの仕事の全てがここに。

Pen本誌が佐藤可士和の大特集を組み、店頭完売となったのが2006年。その後、活躍フィールドは企業広告だけにとどまらず、プロダクトデザインやコーポレート(企業)ブランディング、地域産業、そして教育機関や公共政策にまで広がりを見せており、彼の作品・仕事を見たことがない人はいないだろう。ユニクロなどの一大プロジェクトや代表作はもちろんのこと、生い立ちからクリエイティブ哲学までを1冊にまとめたのが2010年『Pen Books 1冊まるごと佐藤可士和。[2000-2010]』だった。それから10年、2021年2月から自身過去最大の個展「佐藤可士和展」が国立新美術館で開催され、30年の活動が紹介される。今回の新刊には、最新インタビュー、過去10年の仕事、個展の裏側、そして未来の仕事などが増補され、2000年から2020年までの佐藤可士和と、そのデザイン力と可能性がつまった1冊に。

 

 

 

 

 

 

 


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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-3  /  更新日:2021.02.22)

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