「禅の庭」「枯山水」。庭園の美にインスパイアされた
絵画作品から感じる、深い余韻を残す日本美
フェイ アートミュージアム ヨコハマで、尾形純による個展 Zen Garden「眺むる庭」が開催されます。
尾形純は、日本に伝わる色彩の世界を、水+水性色材という極めて簡素な材料で地塗りを活かしながら描く手法を取り入れながら作品制作を行うアーティストです。これまで国内外の数々の展覧会に出展し注目を集めています。同展覧会では、「禅の庭」「枯山水」など庭園の美に影響されながら絵画の造形を表現する尾形純の新作を交えた展示が行われます。洗礼されたデザイン性も感じさせる作品からは、日本の美の雰囲気が余す事無く感じられます。個展テーマでもある「柳緑花紅」とは、自然を表す言葉。柳が緑色に茂り、花が紅色に咲く春の美しい景色。自然の中に映える目も覚めるような色彩もやがては枯れた美を放つ。季節や時間の中で移ろうさまざまな色の世界。自然の理に心を留め「庭園」の山水にシンクロし、またそこから着想を得ながら水と水性の絵具というシンプルな材料で表現する尾形純の独自の自然観を表現しています。深い余韻を残す「禅」、「山水」の世界をお楽しみください。
○柳緑花紅(りゅうりょくかこう)
ありのままの自然の姿こそが真実だと言う意味。
それぞれが自分の色をもっていてよし、ということ。
(一)柳が緑色に茂り、花が紅色に咲く。春の美しい景色のたとえ。
(二)自然のままで人工を加えぬことのたとえ。
(三)物事に自然の理のそなわっていることのたとえ。
(四)物事がそれぞれに異なっていることのたとえ。
(五)悟りをひらいた状態のたとえ。
[作家紹介]
尾形 純
■ 略歴
1962 東京生まれ
1995 東京藝術大学大学院美術研究科保存修復技術油画修
1997 文化庁在外研修にてニューヨーク留学('98 まで) Rustin Levenson Art Conservation Associates にてインターン現代絵画の技法研究ならびに保存技術の研究
■ 発表歴/受賞歴
1991 武蔵野美術大学卒業制作優秀作品展・優秀賞
2001 「尾形純展」/かねこあーと
2003 「開廊3 周年記念展/ 尾形純展」/ NC アートギャラリー
2004 ビエンナーレKUMAMOTOⅡ・熊本市長賞
2005 「尾形純展」/ギャラリー21+葉(’ 07 まで)
2006 ARTEX New York 2006・奨励賞
2008 「和温の霊び」尾形純作品展2003-2008 / DOKA contemporary Arts
2011 個展「花影」/銀座三越8階ギャラリー
2012 個展「利休庭園 -RIKYU TEIEN-」/銀座三越8階ギャラリー
個展「禅之庭-ZEN GARDEN -」/ Fredrick Harris Gallery 東京アメリカンクラブ
2013 個展「INFINITY」/ Tobin Ohashi Gallery
[開催概要]
Zen Garden「眺むる庭」尾形 純展
会 期:2014年5月13日(火) ~ 6月1日(日)
時 間:10:00 ~ 19:00(最終日17:00 まで)
会 場:FEI ART MUSEUM YOKOHAMA(フェイアートミュージアムヨコハマ)
住 所:〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 横浜鶴屋町ビル1F
料 金:入場無料 月曜休廊
(文:制作 PR-C_PR制作部-5 / 更新日:2014.04.26)