現代アーティスト、ピピロッティ・リストの初期作から最新作までを紹介する展覧会
「ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island-あなたの眼はわたしの島-」
京都国立近代美術館にて開催
2021年4月6日から6月13日
京都国立近代美術館では、2021年4月6日から6月13日までの期間、スイスを拠点に国際的に活躍する現代アーティスト、ピピロッティ・リストの初期作から最新作までを紹介する展覧会「ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island-あなたの眼はわたしの島-」を開催します。
展覧会ウェブサイト https://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2021/441.html
五感を刺激する心地よい音楽と、鮮やかに彩られた世界をユーモアたっぷりに切り取った映像による、ピピロッティ・リストのヴィデオ・インスタレーションは、国を越えて幅広い世代の観客を魅了してきました。
本展は、身体、女性、自然、エコロジーをテーマとした作品およそ40点で構成されます。身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期の短編ヴィデオやヴェニス・ビエンナーレに出品された代表作、自然と人間との共生をのびやかに謳う近年の大規模なプロジェクション、映像と家具が溶け合ったリビングルーム、リサイクル品を活用した屋外作品まで、約30年間の活動の全体像を本格的に紹介します。
ベッドでくつろぐ、食卓を囲むといった遊び心あふれる映像体験を通して、コロナ禍における鑑賞者と美術館の関係を再構築するとともに、現代社会における切実なテーマを鑑賞者の身体とともに少しずつ解きほぐす機会となるでしょう。
ピピロッティ・リスト
(本名:エリザベート・シャルロット・リスト)
1962年スイスのザンクト・ガレン州グラブスに生まれ、1980年代にウィーンの応用芸術学校、バーゼルのデザイン学校で学ぶ。1980年代半ば以降からヴィデオ作品を発表。1997年ヴェネツィア・ビエンナーレ若手作家優秀賞を受賞。欧米・アジア各国での個展・グループ展のほか、多数の主要美術館・パブリックコレクションで作品が所蔵されています。本名エリザベート・シャルロット・リストで「ピピロッティ」は児童文学の『長くつ下のピッピ』に由来。ピピロッティ・リストという作家名は本名ではありません。スイスのザンクト・ガレン州グラブスに生まれ、幼少期から自分の名前が好きではなかったリストは、大学時代にこれまでの愛称「ロッティ(本名シャルロットに由来)」と『長くつ下のピッピ』の主人公の名前「ピッピ」を組み合わせて新たな名前と人格を生み出したのです。最近のサインではPipilotti の「Pipi」を「ππ」と表記し、これは円周率=○を表す記号で、「二つの丸いかたち」が示すものは何かと問いかけます。韻を踏む英語の作品タイトルや展覧会名から窺える、遊び心あふれる彼女の言語センスにもご注目ください。
Pipilotti RistとKvadratの主なプロジェクト、コラボレーション一例
『4th Floor to Mildness』 ニューミュージアム/アメリカ ニューヨーク/2016
『Sound Passages』MCA/オーストラリア シドニー/2017
『Åbn min lysning (Open My Glade)』ルイジアナ近代美術館/デンマーク フムレベック/2019
《マーシ・ガデンルトゥ/慈しみの庭へ帰る 》2014年
マルチャンネ・ヴィデオイスタレーショ( 15分14秒)
《忍耐 》 2016年 シングルチャネ・ヴィデオイスタレーョン/岩、ソファ壁面に投影(12分46秒)
チューリヒ美術館での展示風景 Photo: Lena Huber
《色とりどの幽霊 》 2020 年(新作)
シングルチャネ・ヴィデオイスタレーョ/煙草の箱、瓶ほか
本展覧会でテキスタイルメーカー「Kvadrat|クヴァドラ」がサポート
本展覧会でデンマークのテキスタイルメーカー「Kvadrat|クヴァドラ」が作品のテキスタイル提供などをしています。
Kvadrat(クヴァドラ)
1968年デンマークで創業したKvadratは、北欧の伝統に根ざしたデザインをルーツとし、革新的で高品質な製品を生み出しています。製品ラインナップは、テキスタイル、ラグ、商業・住宅インテリア向け音響パネル、窓装飾など多岐に渡り、商業から住宅まで様々な案件で採用されています。Kvadratは、色、品質、シンプリシティ、イノベーションを追求することで、これまでに数多くのテキスタイル製品を生み出してきました。革新的なテキスタイルは、Miriam Bäckström、Raf Simons、Ronan and Erwan Bouroullec、Thomas Demand、Olafur Eliasson、Alfredo Häberli、皆川 明、Peter Saville、Roman Signer、Doshi Levien、Patricia Urquiolaをはじめとする一流デザイナーとの協業によって誕生してます。
【展覧会概要】
「ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island -あなたの眼はわたしの島-」
会期:2021年4月6日(火)~ 6月13日(日)
開館時間:午前9 時30分~午後5時(金・土曜日は午後8時まで)
*入館は閉館の30分前まで
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館時間は変更となる場合があります。
来館前に最新情報をご確認ください
休館日:月曜日[ただし、5月3日(月・祝)は開館]
観覧料:一般:1,200円(1,000円)/大学生:500円(400円)
*( )内は前売りと20名以上の団体および夜間割引(金・土曜日の午後5 時以降)
* 高校生以下・18歳未満は無料*
*心身に障がいのある方と付添者1 名は無料*
*母子家庭・父子家庭の世帯員の方は無料* * 入館の際に証明できるものをご提示ください
* 本料金でコレクション展もご覧いただけます
会場:京都国立近代美術館
主催:京都国立近代美術館、京都新聞
後援:在日スイス大使館
協賛:クヴァドラ
協力:株式会社長谷ビル、国立新美術館、ユニバーサル・ビジネス・テクノロジー株式会社
助成:スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団
企画協力:Hauser & Wirth、一色事務所
巡回:水戸芸術館 現代美術ギャラリー 2021年8月7日(土)~ 10月17日(日)予定
展覧会ウェブサイト https://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2021/441.html
展示室内では靴を脱いでご鑑賞いただきます。靴下と靴袋をご持参のうえ、ご来場ください。
(文:制作 PR-M _PR制作部-1 / 更新日:2021.03.27)