21_21 DESIGN SIGHT 企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」

「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」21_21 DESIGN SIGHTでは2015年2月20日より、企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」を開催します。

空気、水、モノ、光、音、自然環境――そのままでは捉えにくい世界に一定の基準を設けることによって比較や共有を可能にした知恵と思考の道具。それが「単位」です。長さを測るメートル、重さを量るグラム、時間を計る秒など、私たちの身の回りには様々な単位があり、生活するうえで欠かせないものとなっています。身近にあるデザインも数々の単位の掛け合わせによって生まれています。

世界の共通言語のように誰でも使える単位がある一方で、それぞれの社会や風土に根ざした独自のものもあります。たとえば日本なら畳のサイズや坪数など、今でも暮らしに深く根づいている尺貫法。イギリスではごく最近まで距離をヤードによって定めていました。通貨の単位も国によって様々です。近年ではピクセルやバイトなど、新しい単位も生まれています。

また、建築、プロダクト、印刷やパッケージなどの製品を開発するためには設計、製作、流通、販売にいたるまで、ありとあらゆるものづくりの過程において様々な単位が用いられます。この単位を通して、私たちは思い描いたイメージを共有し、形づくっていくことができます。

単位をテーマとした本展は、多種多様なモノやコトの中にどのような単位があるのかを知り、実感することによって、モノがつくられたプロセスやデザインに対する考え方、さらには単位が生み出された文化や社会背景を見つめるきっかけとなるでしょう。

単位で遊ぶと世界は楽しくなる。単位を知るとデザインはもっと面白くなる。

単位というフィルターを通して、私たちが普段何気なく過ごしている日常の見方を変え、新たな気づきと創造性をもたらす展覧会です。
 

 


[展示内容(一部紹介)]

 


「1 Meter Party」ヘルムート・スミッツ  Photo: Lotte Stekelenburg

子どもが1mになったことを祝うパーティーの写真作品。

「1-100の長さ」展覧会企画チーム  Photo: 寺山紀彦(studio note)

身の回りにある1~100cmのものを探して、背の順に並べて展示。足りないcmは本ウェブサイトにて募集予定。



 


「時間の比較:1/1000秒の世界、フォトフィニッシュ」

人が時という概念をこれまでどのように視覚化してきたか、様々な計測道具を展示し、時間の捉え方を紹介。企業の優れた計測技術に着目する。(セイコーホールディングス提供)

「速さの比較」展覧会企画チーム  Image: 菅 俊一

速度の実態を映像で表現。



 


「単位の体験」展覧会企画チーム
 Photo: 吉行良平(吉行良平と仕事)「your level stool」

幅、重さ、ちょうどいい高さなど、基本的な単位を体感できるさまざまなものを展示。

「単位の応用とデザイン:AAスツール」トラフ建築設計事務所
 Photo: 吉次史成

26x90mmのデッキ材だけでできたシンプルなスツール。重ね合わせて一体になっているスツールは2つに分けられ、来客があったときや、小さなスペースでは単体としても使える。


 

※展示作品イメージは実際の作品と異なる場合があります

 

 

[開催概要]

タイトル:企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」
会期:2015年2月20日(金) ~ 2015年5月31日(日)
休館日:火曜日(5月5日は開館)
開館時間:11:00 ~ 20:00(入場は19:30まで)
     *4月25日(土) は六本木アートナイト開催に合わせ、通常20:00閉館のところを特別に24:00まで開館延長します(最終入場は23:30)
入場料:一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援:経済産業省、港区教育委員会
特別協賛:三井不動産株式会社
協賛:株式会社 良品計画
協力:株式会社エヌ・シー・エヌ、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、セイコーホールディングス株式会社、株式会社 竹尾、東京都計量検定所、株式会社マルニ木工、宮坂醸造株式会社(五十音順)
21_21 DESIGN SIGHTディレクター:三宅一生、佐藤 卓、深澤直人
同アソシエイトディレクター:川上典李子
WEB:www.2121designsight.jp
 

 

(文:21_21 DESIGN SIGHT  /  更新日:2014.12.27)

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