資生堂アートハウスにて「香水瓶の世紀-バカラとルネ・ラリックを中心に-」開催

香水瓶の世紀-バカラとルネ・ラリックを中心に-ウォルト社『dans la nuit(夜に)』の香水瓶
1924年以降、ルネ・ラリック作
メゾン・ラリックの香水瓶『BOUCHON TROIS HIRONDELLES(三羽のツバメ)』、1920年、ルネ・ラリック作


 


後期:ルネ・ラリック 幻視のファンタジー

 

資生堂アートハウスでは、2015年7月から、バカラとルネ・ラリックを中心に、19世紀末から現代に至るおよそ100年間に作られた香水瓶、約200点による展覧会が開催中です。

10月2日(金) からは、その「後期展」として、幻想的な叙情に満ちたルネ・ラリックの作品が中心に展覧されます。

資生堂初代社長である福原信三氏(ふくはら しんぞう・1883-1948)は、化粧品を、人間の嗅覚、触覚、視覚に訴える特別な感性的価値を生み出すことができる『工藝芸術品』と捉え、その象徴として、わけても香水製造を重視しました。
以来資生堂は福原氏の思いを受け継ぐと共に、その美的資産を未来に役立てることを目的に、豊かなイマジネーションによる作品群で現代香水瓶の世界に孤高の地位を築くルネ・ラリックを中心に、クリスタルガラスのラグジュアリーブランドとして名高いバカラほか、香水瓶の歴史に名を刻む数多くの香水瓶をコレクションしてきました。

 

フォルヴィル社『LE CORAIL ROUGE(赤珊瑚)』の香水瓶
1924年、ルネ・ラリック作
メゾン・ラリックの香水瓶『FOUGÈRES(シダ)』
1912年、ルネ・ラリック作


 


資生堂アートハウスでは、2015年7月より「香水瓶の世紀」と題して、これらアール・ヌーヴォーからアール・デコを経て現代に至る約200点のコレクションの全容を、初めて一般に公開する展覧会が開催中です。10月2日(金) からスタートする「後期展」では、バカラを中心とした「前期展」と全作品を入れ替え、19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍した、フランスの工芸家ルネ・ラリック(RENÉ LALIQUE 1860-1945)の作品が中心に展覧されます。

宝飾工芸家としてキャリアをスタートさせたラリックは、特権階級のための一点物の装身具を手掛け、1900年のパリ万国博覧会では宝飾部門のグランプリを受賞するなど、アール・ヌーヴォーの申し子のような存在として、フランスの工芸界に君臨していました。しかし、世紀が変わりアール・ヌーヴォーが衰退し始めたのと歩を合わせるように、ラリックは活動の場を宝飾からガラス工芸へと移行させて行きます。ラリックの手による香水瓶は、目に見えない香りの存在をより際立たせる詩的な叙情に満ちており、多くの香水商やオートクチュールのメゾンがこぞって制作を依頼しました。

「香水瓶の世紀」後期展では、ルネ・ラリックを中心に、アール・ヌーヴォーから現代に至るまで、独創性に満ちた造形に豊かなイマジネーションを感じさせる様々な香水瓶が紹介されます。

 

「香水瓶の世紀-バカラとルネ・ラリックを中心に-」開催概要

主 催:資生堂アートハウス
会 期:10月2日(金) ~ 12月13日(日)
休館日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌日休館)
時 間:午前10時 ~ 午後5時(入場は午後4時30分まで)
会 場:資生堂アートハウス
    〒436-0025 静岡県掛川市下俣751-1
    Tel:0537-23-6122 Fax:0537-23-6315
刊行物:「香水瓶の世紀」展図録 ¥2,500円(税込)
観覧料:無料

http://www.shiseidogroup.jp/art-house/


関連企画① 大人のためのワークショップ「香りの世界をたずねてみよう」
講 師:資生堂リサーチセンター パフューマー 城市 篤氏
日 程:11月21日(土)、22日(日) 各日13:00 ~ 16:00 ※要申込

関連企画② 学芸員によるギャラリートーク
日 程:10月23日(金)・24日(土)、11月27日(金)・28日(土)、12月11日(金)・12日(土)
    各日14:00 より30分 ※申込不要

 

(文:制作 PR-N_PR制作部-3  /  更新日:2015.10.03)

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