吉岡徳仁 スペクトル - プリズムから放たれる虹の光線
資生堂ギャラリーで開催
資生堂ギャラリーでは、2017年1月13日(金)~3月26日(日)までプリズムでつくられた彫刻から放たれる、虹の光線による神秘的な光を体感する吉岡徳仁氏による新作のインスタレーションを展示します。
自然哲学者であるニュートンは透明な多面体プリズムに太陽光を通して、光の中には様々な色の光が重なり合って存在するものだと示し、私たちは日々、自然から色を学び、感じてきました。そのプリズムによって分光された光が、美しい虹色の光線となったスペクトルを放ちます。
吉岡徳仁氏は、デザイン、アート、建築など、幅広い領域において、自由な着想と実験的なテクノロジーから生み出される作品により、世界に影響を及ぼす創り手の一人として、国内外で高く評価されています。吉岡氏はこれまで、自然と人間の関係性に着目し、光がもたらす感覚を追求し研究を重ね、独自の手法で作品を表現してきました。
2013年、東京都現代美術館で個展「TOKUJIN YOSHIOKA_Crystallize」では、プリズムによって作られた「虹の教会 - Rainbow Church」が開催されました。
また、2011年に開催された「第54回ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展」では、建築プロジェクト「ガラスの茶室 - 光庵」を発表し、その建築は、2015年に京都の重要文化財に指定された天台宗青蓮院門跡境内将軍塚青龍殿の大舞台に設置されました。そのガラスの茶室と自然の光を一体化させることで、感覚の中に存在する日本文化の本質を見ることを試み、世界の注目を集めました。
本展においても、吉岡徳仁氏の新たな試みにご期待ください。
■プロフィール
吉岡徳仁 デザイナー / アーティスト
1967年佐賀県生まれ。倉俣史朗、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年、吉岡徳仁デザイン事務所を設立。デザインからアート、建築まで、幅広い領域において、自然と感覚を取り入れた実験的で革新的なクリエーションは、デザインの領域を超え、アートとしても国内外で高く評価されている。Design Miami Designer of the Year 2007など、国際的なデザイン賞を多数受賞。2001年に紙の椅子 「Honey-pop」、2006年パンの椅子「PANE Chair」、2002年から始まるガラスのプロジェクトなどの代表作は世界的に評価され、その作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥー・センター、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館、ヴィトラ・デザインミュージアムなどの世界の主要美術館で永久所蔵品に選ばれている。また、ガラスのベンチ「Water Block」は、パリのオルセー美術館の印象派ギャラリーにて、モネ、セザンヌ、ルノワールに代表される印象派の作品群とともに常設展示されている。2008年、吉岡徳仁ディレクション「セカンド・ネイチャー」(21_21 DESIGN SIGHT)では結晶の椅子「VENUS」、2010年「ネイチャー・センス」(森美術館)では「Snow」、2013年「TOKUJIN YOSHIOKA_Crystallize」(東京都現代美術館)ではクリスタルプリズムでつくられた建築「虹の教会 - Rainbow Church」を展示。2011年、「第54回 ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展」では「ガラスの茶室 - 光庵」を建築プロジェクトとして発表し、2015年、京都の重要文化財に指定される天台宗青蓮院門跡境内将軍塚青龍殿の大舞台に設置された。
【開催概要】
「吉岡徳仁 スペクトル - プリズムから放たれる虹の光線」
会期:2017年1月13日(金)~3月26日(日)
時間:平日 11:00~19:00
日・祝 11:00~18:00
休館:毎週月曜休 (月曜日が祝日にあたる場合も休館)
会場:資生堂ギャラリー
住所: 東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル 地下 1階
入場料:無料
主催:株式会社 資生堂
協力:株式会社 吉岡徳仁デザイン事務所
URL: http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tr728 (資生堂ギャラリー)
▼資生堂ギャラリー
資生堂は、「美しい生活文化の創造」を企業使命とし、1919年に資生堂ギャラリーを開設しました。開設当初から、生活を豊かにするものとして工芸に着目し、美術と同様に数多くの工芸の展覧会を催してきました。陶芸や漆芸などの工芸作家の個展、海外の美術工芸品展、日本の工芸の発展を目指し結成された団体の作品発表など、さまざまな展覧会を通して工芸とともに歩んできました。1975年から1995年まで開催した「現代工藝展」は、工芸界の各分野からメンバーを選んで毎年展覧会を行い、「椿会展」とともに資生堂ギャラリーの企画展の柱となっていました。2001年から2005年まで開催した「life/art」展は、「現代工藝」を今日的に発展させたかたちとして、life(生・生活)とart(芸術・技術)との新たな関係性を探る展覧会でした。このような工芸への取り組みは、資生堂ギャラリーを代表する活動のひとつといえます。
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=tr626
▼資生堂グループ企業情報サイト
http://www.shiseidogroup.jp/?rt_pr=tr626
(文:インテリア情報サイト編集部-1 / 更新日:2016.12.10)