21_21 DESIGN SIGHT「安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘」 開催

 

21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3 
「安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘」 開催

 


21_21 DESIGN SIGHTでは、2017年10月7日より28日まで、「安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘」を開催します。これは国立新美術館で開催される「国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展―挑戦―」の連動企画となるものです。

21_21 DESIGN SIGHTは2007年、安藤忠雄が設計した建物で開館しました。21_21 DESIGN SIGHTの創立者である三宅一生とかねてから日本のデザインの未来について語りあってきた安藤は、三宅の服づくりの根底にある「一枚の布」の考え方をふまえ、「一枚の鉄板」を折り曲げたような屋根が特色の建物を設計。建築の隅々には、日本の優れた技術力や職人の緻密な技が活かされています。
 

本プログラムでは、そのプロセスに焦点をあてた2007年の21_21 DESIGN SIGHT特別企画「安藤忠雄2006年の現場 悪戦苦闘」で紹介した建築の初期アイデアやスケッチ、建設現場の写真や映像の一部を再びご覧いただけます。また、本建築に関連するオリジナルグッズをはじめ、安藤忠雄に関する書籍などを揃えた期間限定のショップも登場します。
 

「発見と出会いの感動が生まれる場」に向けて安藤忠雄が試みた建築の魅力を、今年3月に誕生したギャラリー3の空間とともに堪能いただける機会です。

 

 

21_21 DESIGN SIGHT外観(Photo: Masaya Yoshimura / NACASA&PARTNERS, Inc.)

 

21_21 DESIGN SIGHT基礎梁の配筋(Photo: Masaya Yoshimura / NACASA & PARTNERS, Inc.)


 

「一枚の布」から建築をつくる

21_21 DESIGN SIGHTの敷地は、公共空地に囲まれています。この恵まれた周辺環境を壊すことなく、デザインの美術館としてその存在を主張するためには、どうすればよいかを考えた結果、床面積の8割を地下に埋設することにしました。背後に立ち並ぶヒマラヤ杉に、しっかりと包まれるようにたたずむ建築をつくりたいと考えたのです。

建築の特徴である「一枚の鉄板」は、三宅一生さんの「一枚の布」からイメージを得ています。しかしコンセプトを提示し、画を描くことは簡単ですが、実際にそれをつくりあげるのは大変な困難が予想されました。実際、長さ54mの鉄板屋根の加工には大変高度な技術を要しました。実現を可能としたのは建設に携わった人々の技術力によるものです。現場の方々は設計の要求に充分応えるものをつくろうと、困難に立ち向かってくださいました。日本の建設技術のレベルの高さを改めて痛感することとなりました。

内外のディテールに関しては、現場スタッフの方々と打ち合わせしながらつくりあげていきました。階段、手すり、天井など、いたるところにつくり手の思いと、技術者としての誇りがこめられています。

日本はこれまで、建築、家具、自動車、ファッションなど、さまざまな分野において、世界に通用する数々の優れたデザインを生み出してきました。21_21 DESIGN SIGHTは、経済大国日本のもうひとつの顔であるこのデザイン文化の促進を目的として、三宅一生さんたちの発案で始まった企画です。新たな文化都市として産声を上げる東京ミッドタウンの中で、日常生活を豊かにするデザインの力を手がかりとして、21世紀日本の新たな文化拠点となるべく計画されたものであり、ここを基点としてより一層レベルの高いデザインを発信していくことができればと考えています。もちろんそのために必要なのは、施設ではなくそこに参加する人々です。これからもたくさんの若者がここでデザインに接し、日本の文化レベルの更なる向上に貢献してくれることを期待しています。

安藤忠雄

 


安藤忠雄 プロフィール
大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。代表作に「六甲の集合住宅」、「光の教会」、「フォートワース現代美術館」、「地中美術館」、「プンタ・デラ・ドガーナ」、「クラーク美術館」など。著書に「建築を語る」「連戦連敗」ほか。95年プリツカー賞、13年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)ほか受賞多数。03年より東京大学名誉教授。

 

 

 

|  21_21 DESIGN SIGHTオリジナルグッズ 


■ 21_21ミニチュア建築模型         (写真:木奥恵三)

 

 

 


■ 21_21 DESIGN SIGHTオリジナルグッズ         (写真:木奥恵三)

本建築に関連するオリジナルグッズをはじめ、安藤忠雄に関する書籍などを揃えた期間限定のショップで販売します。

 

 

【 開催概要】
「安藤忠雄 21_21の現場 悪戦苦闘」
会期:2017年10月7日(土)~10月28日(土)
休館日:火曜日 *ギャラリー1、2は展示替えのため10月2日(月)~ 19日(木)の間、休館
開館時間:10:00 ~19:00
入場料:無料
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6
東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
tel: 03-3475-2121 
企画 21_21 DESIGN SIGHT
企画協力 安藤忠雄建築展実行委員会
www.2121designsight.jp

 

 

※この他にも、国立新美術館「安藤忠雄展―挑戦―」に連動して2つのプログラムを実施いたします。

◇「安藤忠雄展―挑戦―」開催記念 ANDO建築スタンプラリー
「安藤忠雄展―挑戦―」開催中、同展覧会会場(国立新美術館)と東京都内7か所の安藤忠雄の建築作品に設置される
スタンプラリーに参加いたします。
設置期間 2017年9月27日(水)~12月18日(月)
*10月2日(月)~ 6日(金)は21_21 DESIGN SIGHT全館休館のため設置なし
http://www.tadao-ando.com/exhibition2017/stamprally/

 

◇「安藤忠雄展―挑戦―」×「野生展:飼いならされない感覚と思考」相互割引
国立新美術館「安藤忠雄展―挑戦―」と21_21 DESIGN SIGHT企画展「野生展:飼いならされない感覚と思考」(2017年10月20日~ 2018年2月4日)は、展覧会チケット(半券可)のご提示で、通常の入場料から100円を相互割引いたします。(他の割引との併用不可。1枚につき1名、1回のみ)

 

◇「国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展―挑戦―」
会期 2017年9月27日(水)~12月18日(月) 毎週火曜休館
ホームページ http://www.tadao-ando.com/exhibition2017/
お問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

 

 

 

 

|  21_21 DESIGN SIGHTオリジナルグッズ   一覧


■ 21_21ミニチュア建築模型  2,800円(税別)   (写真:木奥恵三)

21_21 DESIGN SIGHTの500分の1ミニチュア建築模型です。安藤忠雄設計の特徴的な建築を、自分の手で組み立てることができます。8月上旬発売予定
 

 

 


■ 21_21トートバッグ  2,700円(税別)  (写真:木奥恵三)

21_21 DESIGN SIGHTのコンクリート壁を実際に撮影した写真をもとに、バッグ本体の形、サイズ、持ち手の長さなどもオリジナルで制作しました。
 

 

 

 


■ 21_21ハンカチ  1,300円(税別)  (写真:木奥恵三)

21_21 DESIGN SIGHTのコンクリート壁を実際に撮影した写真をもとに制作したハンカチ。21_21DESIGN SIGHTの建築の一部を持ち帰ることができるかのようなアイテムです。
 

 


■ 21_21ポストカード  各150円、3枚セット300円(税別)、5枚セット600円(税別)  (写真:木奥恵三)

人気のポストカード5種に加えて、開館10周年を記念し新たに3種が登場。今では見ることのできない建設当時の貴重な施工現場の風景を切り取りました。

スケッチ:安藤忠雄  写真:吉村昌也
 

 

 

 


21_21ポストカード(A5版) 300円(税別)   (写真:木奥恵三)

まるでミニチュアのように撮影された21_21DESIGN SIGHTの全景写真がポストカードになりました。大きめのサイズは、写真作品としてもお楽しみいただけます。

写真:本城直季

 

 

 

 

 

 


21_21ロゴステッカー 300円(税別)   (写真:木奥恵三)

21_21 DESIGN SIGHTのシンボルマーク「プロダクトロゴ」の実寸大ステッカー。お好きなところに貼ることで、「デザインの視点」から改めて日常の風景を見つめ直すツールとしてお楽しみください。
 

 

 

 

 

 


21_21サインペン   1本200円、3本セット500円(税別)   (写真:木奥恵三)

文房具として馴染み深いサインペンのボディに、プロダクトロゴの青色をあしらったオリジナルアイテムです。
 

 

 

 

 


21_21ノートブック  2,300円(税別)   (写真:木奥恵三)

21_21 DESIGN SIGHTオリジナル仕様のMOLESKINEのノートブック。持ち運びしやすいポケットサイズです。
 

 

 

 

 

21_21グラフィックプレート 700円(税別)      (写真:木奥恵三)

21_21ロゴステッカーと同じ実寸大のプレート。館内のサインや建物ロゴをデザインしたグラフィックをなぞって遊べるほか、ブックマークとしてもお使いいただけます。
 

 

 

 

 


 21_21 DESIGN SIGHT

 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
 TEL: 03-3475-2121
 http://www.2121designsight.jp/

 

 

 

 

 

(文:21_21 DESIGN SIGHT  /  更新日:2017.08.19)

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