神奈川県立近代美術館 葉山 開館15周年記念
アルヴァ・アアルト––もうひとつの自然
Alvar Aalto ––Second Nature
神奈川県立近代美術館 葉山では、神奈川県立近代美術館 葉山 開館15周年記念「アルヴァ・アアルト––もうひとつの自然Alvar Aalto ––Second Nature」展を2018年9月15日(土)から11月25日(日)まで開催します。
今年で生誕120年となる建築家アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、モダニズムに自然の要素を取り入れ、人々の暮らしをより良くする建築や家具デザインなどを追求しました。彼のパイミオのサナトリウム(1933)やマイレア邸(1939)は建築における有機的な形態と素材の優れた相互作用を体現し、《アームチェア41 パイミオ》(1932)や《スツール60》(1933)は近代家具の進化に画期的な役割を果たしました。そして、ガラス器《サヴォイ・ベース》(1936)は、フィンランド・デザインのシンボルになっています。アアルトの有機的な形態は、フィンランドの自然や風景から生まれたという従来の見方に加えて、本展では同時代の芸術家たちとの対話も重要であったという新しい視点を提示します。
ヴィトラ・デザイン・ミュージアムとアルヴァ・アアルト美術館が企画した本展は、2014年9月にドイツのヴァイル・アム・ラインにあるヴィトラ・デザイン・ミュージアムで始まり、スペインのバルセロナ、マドリード、デンマークのオールボー、フィンランドのヘルシンキ、フランスのパリで開催されてきた国際巡回展です。日本では約20年ぶりとなる本格的なアアルトの回顧展であり、オリジナルの図面や家具、照明器具、ガラス器、建築模型約300点などで、フィンランドでもっとも著名なこの建築家の生涯と作品を辿ります。
最初の会場となる神奈川県立近代美術館 葉山では、アルテックとイッタラの協力による、アアルトのデザインを実際に体験できる特設コーナー「アアルトルーム /Aalto Room」が開設されます。このコーナーでは、インテリアスタイリスト黒田美津子氏の会場構成とスタイリングにより、アアルトの代表的なスツールやテーブル、アームチェア、アアルト・ベースが並び、現代の暮らしにアアルトのデザインを取り入れるヒントを見つけることができます。期間中は「アアルトルーム /Aalto Room」で、大人から子どもまで楽しめるワークショップや記念撮影、instagramを使った企画も予定されています。
| 作品紹介(一部)
アトリエのアアルト 1945年 Aalto in his studio, 1945
©Alvar Aalto Museum
photo: Eino Mäkinen
アルヴァ・アアルト《ヴィープリ(ヴィーボルク)市立図書館》
1927-1935年 カレリア(現ロシア)
Viipuri (Vyborg) City Library, Vyborg, Karelia (today Russia),
Alvar Aalto, 1927-1935
©Alvar Aalto Museum
photo: Gustaf Welin
アルヴァ・アアルト《ニューヨーク万国博覧会 フィンランド館 1939年》
Finish pavilion, World’s Fair, New York, 1939
©Alvar Aalto Museum, Esto Photographics
photo: Ezra Stoller/ Esto Photographics Inc.
アルヴァ・アアルト《ルイ・カレ邸》リビング・ルーム
1956-1959年 バゾシュ=シュル=ギヨンヌ(フランス)
Living Room, Maison Louis Carré, Bazoches-sur-Guyonne, France
Alvar Aalto, 1956-1959
©Alvar Aalto Museum
photo: Heikki Havas
アルヴァ・アアルト《スツール 60》1933年
Stool 60, Alvar Aalto, 1933
©Vitra Design Museum
photo: Jürgen Hans
アルヴァ・アアルト《ティー・トロリー 900》1937年
Tea Trolley No 900, Alvar Aalto, 1937
©Vitra Design Museum
photo: Jürgen Hans
アルヴァ・アアルト《ペンダント・ランプ A331 ビーハイヴ(ハチの巣)》1953年
Pendant Lamp A331, “Beehive,” Alvar Aalto, 1953
©Vitra Design Museum
photo: Andreas Jung
アルヴァ・アアルト《サヴォイ・ベース》1936年
Savoy Vase, Alvar Aalto, 1936
©Vitra Design Museum, Alexander von Vegesack
[同時開催]
コレクション展「描かれた「建物」」
アアルト展に合わせ、コレクションから建築をテーマに紹介。建築は、歴史や国によってさまざまな形を示し、芸術家の空想力を刺激する重要な題材でした。佐伯祐三、松本竣介、ピーテル・ブリューゲル、ヘンリー・ムーアなど、古今東西の「建物」が登場する絵画や彫刻、約70点を展示します。
【開催概要】
アルヴァ・アアルト––もうひとつの自然 Alvar Aalto ––Second Nature
会期:2018年9月15日(土)から11月25日(日)まで
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 第2・3展示室
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1 → map
開館時間:午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(9月17日、9月24日、10月8日は開館)
観覧料:一般1,200(1,100)円/20歳未満・学生1,050(950)円/65歳以上600円/高校生100円
*「アルヴァ・アアルト」展をご覧の方は、同展の観覧券で同日に限りコレクション展「描かれた「建物」」もご覧いただけます。
*()内は20名以上の団体料金です。中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
*無料開館日:11月3日(土・祝)「文化の日」は、開催中の展覧会を無料でご覧いただけます。
*ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:10月7日、11月4日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く)でご覧いただけます。また同日は「会話を楽しむ日」となりますので、小さなお子様連れの方も、遠慮なくご覧ください。
*その他の割引につきましてはお問い合わせください。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/hayama
<展覧会会場風景>
Photo by Petri Artturi Asikainen
神奈川県立近代美術館 葉山
「海」と「山」にきらめく「光」に象徴される周囲の開放的な空間と静穏な住環境に調和するこの美術館は、公立近代美術館として日本で最初に開館した神奈川県立近代美術館の3番目の建物。目の前に一色海岸、背後に三ヶ岡山と風光明媚な環境に位置し、生活の中で美術館に親しめるように、エントランスホールから中庭、レストラン、ミュージアムショップ、彫刻庭園、さらに地下1階の美術図書室は観覧料なしで利用できる。
神奈川県立近代美術館:http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-2 / 更新日:2018.07.07)