TOTOギャラリー・間 北九州巡回展「増田信吾+大坪克亘展 それは本当に必要か。」開催


 

 

 

TOTOギャラリー・間、TOTOミュージアム(福岡県北九州市)での巡回展
増田信吾+大坪克亘の個展「それは本当に必要か。」を開催

2021年11月16日(火)~2022年3月6日(日)
 

 

TOTOギャラリー・間は、TOTOミュージアム(福岡県北九州市)での巡回展として、独自性に富んだ建築作品を生み出している若手建築家ユニット 増田信吾+大坪克亘の個展「それは本当に必要か。」を2021年11月16日(火)~2022年3月6日(日)の期間 開催いたします。

 

| 展覧会概要

たった1枚の住宅の塀から設計活動を始めたふたりは、その後、初期の代表作「躯体の窓」や「第32回吉岡賞」を受賞した「リビングプール」により高い評価を受け、建築界の注目を集めました。

彼らは、敷地のなかで「場」に大きく影響する境界や窓、躯体、基礎といった部位に着目し、大胆な解決方法を提示します。その際、そこで営まれる生活や周辺環境に対しても細やかな「観察」と「診断」をおこない、場に大きく寄与する対象を見極めて設計すべき「計画」へと導いて行きます。その行為からは、恣意的なものを排除して客観的に対象と向き合おうとする、ふたりの設計に対する純粋な姿勢がうかがえます。その過程を経ているからこそ、周囲と溶け込みながらも強い存在感を与える彼らの建築は、私たちの既成概念をくつがえし、日頃見慣れた風景が一変する新鮮な感動を与えてくれるのです。

本展覧会では、「躯体の窓」「リビングプール」など増田信吾+大坪克亘の初期の代表作から「始めの屋根」「つなぎの小屋」「goodoffice品川」などの近作までの設計過程を、模型や図解により紹介します。7つの模型が点在する原っぱのようなギャラリースペースは、まるで彫刻庭園を散策するかのように、訪れる人にやすらぎの時を与えてくれるでしょう。そして、彼らがその場をどう読み解いて何をつくったのかを、感じとっていただけることでしょう。

TOTOギャラリー・間

 

始めの屋根 (東京都、2016年) ©Anna Nagai

つなぎの小屋 (神奈川県、2018年) ©Anna Nagai


リビングプール (山形県、2014年) ©Anna Nagai

 

躯体の窓 (千葉県、2014年) ©Anna Nagai

 

 

| 展覧会コンセプト

それは本当に必要か。

最初の設計は、住宅の塀だった。家の境界を成す1枚の壁によって、僕たちのそれまでの建築の価値観は一変した。10m足らずの壁が、切実でありながら、人の生活と庭の植生、街並みを巻き込んでいった。

それは、その家の暮らしとその界隈にとって、最も設計するべき前提に思えた。これ以降、自分たちの思い描いたものをかたちづくるための設計はしていない。では、何を設計するのか。

この展覧会では、これまでの実践において、それぞれどのように設計されるべきことを発見し、状況の中に定着させてきたかを整理してみる。

その場に根本的な影響を与えられる仕組みが設計されることにこそ価値はある。異なる場の成り立ちがぶつかる境界上や、窓や基礎や軒といった部分、見過ごされがちな細かな気付きに、その価値の源が潜んでいたりする。

 外側まで大きく視野を広げること、そして目を凝らすことを同時に重ねることで、本当に必要なものは何か、を改めて考える。

増田信吾+大坪克亘

 

 

■ 建築家プロフィール


増田信吾(左)+大坪克亘(右)     ©Anna Nagai


増田信吾+大坪克亘 ますだしんご・おおつぼかつひさ
Shingo Masuda + Katsuhisa Otsubo

2007年に増田信吾(1982年生まれ)は武蔵野美術大学を卒業、大坪克亘(1983年生まれ)は東京藝術大学を卒業し、増田信吾+大坪克亘を共同主宰。増田信吾は2019年より明治大学特任准教授。主な作品に「躯体の窓」(2014)、「リビングプール」(2014)、「始めの屋根」(2016)、「街の家」(2018)、「つなぎの小屋」(2018)、「庭先のランドマーク」(2019)など。主な受賞にAR Emerging Architecture Awards大賞(2014)、第32回吉岡賞(2016)などがある。

 

 

 

■ Adaptation 増田信吾+大坪克亘作品集

独自性に富んだ作品を生み出す2人組の若手建築家、増田信吾+大坪克亘の初の作品集。2014年発表の「躯体の窓」以降の10作品を掲載。当たり前の現実に向き合い、率直なアプローチでまだ見ぬ建築の可能性を拓く彼らの姿勢が読み取れる一冊。本書のために撮り下ろした写真家永井杏奈氏による場の空気感を取り込んだ写真も見どころです。

▼ この本を購入する

Adaptation 増田信吾+大坪克亘作品集

 

 

【開催概要】
展覧会名(日):TOTOギャラリー・間 北九州巡回展 増田信吾+大坪克亘展 それは本当に必要か。
展覧会名(英):TOTO GALLERY・MA Traveling Exhibition in Kitakyushu Shingo Masuda + Katsuhisa Otsubo: Is It Truly Necessary? 
会期:2021年11月16日(火)~2022年3月6日(日)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日・年末年始[2021年12月27日(月)~2022年1月4日(火)]
*状況に応じ、会期・開館時間等は変更になる可能性があります。
入場料:無料
会場:TOTOミュージアム
〒802-8601福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1
【バス】JR小倉駅小倉城口の小倉駅バスセンターから約15分「貴船町」バス停下車、【北九州モノレール】香春口三萩野駅南口下車、国道3号線を八幡方面に徒歩約10分
TEL=093-951-2534 URL=https://jp.toto.com/museum

主催:TOTOギャラリー・間/TOTOミュージアム
企画:TOTOギャラリー・間運営委員会(特別顧問=安藤忠雄、委員=千葉 学/塚本由晴/セン・クアン/田根 剛)
後援:一般社団法人 日本建築学会九州支部/公益社団法人 日本建築家協会九州支部/公益社団法人 福岡県建築士会/一般社団法人 福岡県建築士事務所協会
協力:thorns D&C、井口雄介、オンデルデリンデ、永井杏奈
https://jp.toto.com/gallerma

 


TOTOの建築文化活動
TOTOは、建築の専門ギャラリー「TOTOギャラリー・間(ま)」と建築系書籍の出版をおこなう「TOTO出版」を運営しています。これらは、建築文化の醸成・育成を通して社会に貢献することを目的として創設され、30余年にわたり活動しています。「TOTOギャラリー・間」と「TOTO出版」の活動目的は、建築家がもつ多様な価値観を空間で表現する「展覧会」、自身の言葉で伝える「講演会」、そしてかれらの理論と思想を伝える「出版」によって、建築家のメッセージとして発信することです。

 


https://jp.toto.com/gallerma

 

 

 

 

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(文:制作 PR-M _PR制作部-1  /  更新日:2021.10.09)

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