デザインスタジオ「Tangent」の創業者、吉本英樹 初個展「DAWN」開催


 


伝統工芸と先端技術の融合
Hideki Yoshimoto  個展「DAWN」開催

2023年8月3日(木)〜 8月7日(月)

 

 

世界の第一線で活躍するデザインスタジオ「Tangent」の創業者、吉本英樹氏による個人名義としての初個展「DAWN」をelephant studioにて2023年8月3日(木)〜 8月7日(月)にて、開催します。
 

東京大学先端科学技術研究センターとの取り組みにより生まれた今回の作品は、石川県金沢市にある金沢箔ブランド「箔一」の箔を使用して制作。伝統技術とテクノロジーが融合した新しい作品展開です。

 

展覧会名:DAWN
会期:2023年8月3日(木)〜 8月7日(月)
営業時間:10:00〜20:00(最終日 10:00〜15:00)
場所:elephant STUDIO 
        150-0002 東京都渋谷区渋谷 2-7-4  ⇒ map


 

伝統工芸と先端技術の融合
個展「DAWN」は、日本が誇る伝統の金沢箔と先端技術との、新たな融合によって生まれました。熟練した職人の手業によって生産・貼り合わせられた箔に、先端的なレーザー加工装置によって極めて微細なメッシュ状の穴開け加工を施し、そこを透過する光と箔が生み出す新しい表情が、アート作品として具現化されています。箔技術が加賀藩に伝わって以来、400年以上続く金沢箔の歴史の中で、過去には無かった箔と透過光の新しい関係の発明です。本作のタイトル「DAWN(夜明け)」には、伝統工芸の歴史に新たな1ページを刻みたいという思いが込められ、その夜明けをさらに高次の宇宙から見返したような情景、恒星と惑星が織りなすような光の情景が表現されています。

本作は、日本の金箔の98パーセント以上を生産する金沢にあって、その中心的な担い手であり、伝統を守りながら様々な新しい挑戦を続けている「箔一」とのコラボレーションにより制作されました。長い歴史を持つ伝統工芸に、現代的な先端技術を掛け合わせて新しい表現を模索し、現在進行形の生きた技術として未来へ繋いでいく。そして未来から振り返ると、それが伝統の新しい1ページとして紡がれている。そのような発展を目指したコラボレーションです。また本作は、デザインスタジオ「Tangent」の創業者である吉本英樹が、個人名義として発表する、初のアート作品となります。
 


吉本英樹(Hideki Yoshimoto)

1985年和歌山県生まれ。2010年東京大学修士課程 (航空宇宙工学) ・2016年英ロイヤル・カレッジ・オブ・アート博士課程 (デザイン工学) を修了。2015年にロンドンにてデザインスタジオ「Tangent」を設立。デザインとエンジニアリングの発展的な融合を得意とし、エルメスやレクサスをはじめとする世界的なラグジュアリーブランドに多くのデザインやコンセプトを提供するほか、テクノロジー起点の新規事業開発から、街づくりに関わるまで、幅広い領域において活躍する。近年では、日本の伝統工芸と先端技術を繋ぐ国際的なイニシアティブ「Craft x Tech」を創立し、日本文化の進化・継承にも取り組む。日本人工知能学会全国大会優秀賞、Lexus Design Award、和歌山県文化奨励賞など、受賞多数。2020年、東京大学・先端科学技術研究センター特任准教授に着任し、先端アートデザイン分野を共同設立。
Tangent web site:https://www.tngnt.uk/


 

《初個展「DAWN」会場風景》


 


2023年8月3日(木)〜 8月7日(月)開催の吉本英樹氏初個展「DAWN」会場から

 

 

 

 

 

日本有数の金沢箔ブランド「箔一」


石川県金沢市に本社を置く金沢箔ブランド。伝統の金沢箔を基本とし、そこから「工芸品」「食品」「化粧品」「建築装飾」といった、多彩な分野でのものづくりをすすめている。生産現場には、 箔打ちだけではなく漆や箔押しの職人、デザイナーや接着・塗装、衛生管理などの技術者まで、多彩なスタッフが揃う「金沢箔総合企業」である。『開かれた伝統工芸』をコンセプトに工房を開放し、日本中の産地から職人や工芸作家、デザイナーなど多数訪れ、協働が盛んに行われる。金沢の街から新しい日本のものづくりの可能性を発信している。
https://www.hakuichi.co.jp/

 

東京大学先端科学技術研究センター
東京大学先端科学技術研究センター(先端研)は、1987年に設立された東京大学で最も新しい附置研究所です。従来の大学の殻を破る研究・教育体制の推進拠点として文理融合を実践し「我が国初」と呼ばれる多くの新制度や取り組みを生み出す。最大の特色は、研究者や研究分野の多様性と、臆することなく挑戦する文化にあり、医学・理工系から社会科学やバリアフリーなど社会システムに関わる研究まで、40以上の研究室・研究部門が新領域を開拓し、基礎から応用、社会実装を積極的に展開。また東大附置研究所で唯一、博士後期課程(先端学際工学専攻)を有し、イノベーションを生み出す人材育成にも取り組む。本事業は、先端研と包括連携協定を結ぶ石川県が共同で資金を出資して運営する「共同研究創出支援事業」に令和4年度に採択され支援を受けたものである。
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp


 

 

 

《Tangent での実績

INAHO / 2013 年


INAHO / 2013 年

風に揺らぐ稲穂にインスピレーションを受けた照明インスタレーション作品。センサーとソレノイド(電磁石のアクチュエーター)を内蔵し、人が近づくと、カーボンで出来た柔らかな穂がゆっくりと揺れ、光を灯す。人が離れると、揺れが静かに止まり、光は消える。各部の素材の特性と、緻密に設計されたデジタル制御の組み合わせにより、自然な動きを実現している。第一回レクサスデザインアワード受賞作品。
 

 

 

HERMÈS / 2019 年

 
HERMÈS / 2019年

2019年1月、スイスのジュネーヴで開催された高級時計の見本市「SIHH(SalonInternational de la Haute Horlo gerie /ジュネーヴサロン)」におけるエルメス社の展示パビリオンのデザインを担当。古い太陽電池から切り出した2 万枚以上のタイルを用いて構成した直径3.5m の地球のスカルプチャーを中心に、宇宙のさまざまなシーンを表現するインスタレー
ションを制作。

 

恵光院/ 2022 年


恵光院/ 2022 年

和歌山県・高野山の山上で1200 年を超す歴史を持つ名刹「恵光院」の特別室の床の間に奉納された、横幅7m を超す巨大なアート作品。Tangent と箔一の最初のコラボレーションであり、金沢の金箔とプラチナ箔が贅沢に使用された。高野山の真言密教に伝わる瞑想法「月輪観」に着想を得て、また寺院の名に因んで、光の輪が宇宙の隅々にまで広がっていくイメージを具現化。

 

 

【開催概要】
展覧会名:DAWN
会期:2023年8月3日(木)〜2023年8月7日(月)
営業時間:10:00〜20:00(最終日 10:00〜15:00)
場所:elephant STUDIO 
150-0002 東京都渋谷区渋谷 2-7-4  ⇒ map
https://elephant.tokyo/
 

 


 
 
 
 
 

(文:制作 PR-W_PR制作部-5  /  更新日:2023.07.01)

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