【フォトレポート】熊谷からの挑戦~いままでにない商業施設

 
【取材・レポート】
熊谷からの挑戦~いままでにない商業施設
「NEW LAND」
 

昨年から今年にかけて首都圏では様々な商業施設がオープンしました。今年に入って「渋谷ヒカリエ」、「東京ソラマチ」、「東急プラザ表参道原宿」、「ダイバーシティ東京」など。これらは従来のショッピングモールです。それとは一線を画して、昨年秋にいままでの商業施設とはまったく違うことで話題になった代官山蔦谷書店や代々木ビレッジがオープンしました。

世の中の流れの何かが変わろうとしている今、今年の夏、ひとつの商業施設がオープンしました。

その名は「NEW LAND」。従来の商業施設と、ここも何かが違います。まずは「NEW LAND」とはどんな施設かご紹介していきます。

 

「NEW LAND」という言葉の通り、出現するのは新しい大地です。敷地の大部分を占めるのは、実や葉を食べることのできる樹木や植物の植わった「エディブル・ガーデン」と広々した「ドッグラン」です。

 

従来の商業施設をイメージしてここにやってくると、いい意味で期待を裏切られます。きれいなビルや手入れされた緑化、目立つ看板が従来の商業施設なら、ここはあまりにも手付かずのままです。

 

すこし前まで、ここは忘れられた場所でした。かつて大型クレーンの教習所として使われていた敷地や建物は、廃墟となっていました。それを大幅なリノベーションによって複合商業施設に生まれ変わらせたのが「NEW LAND」です。残されていた建物も、取り壊すことなく、リノベーションによってそれぞれに新しい命を吹き込みました。

 

「NEW LAND」はSHOPSCHOOLHOUSEDGORUNの4つの施設から構成された小さな複合商業施設です。

 

 

「SHOP」棟の元の姿は、クレーンやユンボなど大型重機がしまわれていた倉庫。この大きさをいかして、12mという天高に、商店街を入れたこの空間には、まるで一つの街がすっぽりおさまったのかのようです。中にはいってみると天井のハリや床などにクレーン倉庫らしさが残されています。

 

パン屋やクリーニング屋、有機野菜の並ぶグロッサリーなど、生活に密着したショップから、都内でも人気のセレクトショップや飲食店まで、実に多彩なショップばかりです。

 

 

HOUSE棟1Fにあるコンセプトショップ「Lol」とブックストア「声」。

広々とした空間の中に厳選された商品がゆったりと陳列されています。「Lol」では、流行に左右されるのではなく、10年後も変わらず使い続けたいものや大切な方に贈りたいものなど、海外・国内問わず、自分たちが「良い」と思ったものをセレクトしたライフスタイルショップ。

 

ブックストア「声」はあのユトレヒトがプロデュース。本棚がコの字に内向きに設置されていて、「おこる」や「うれしい」など色んな感情にぐるりと取り囲ます。その時々の気分で感情べつにセレクトされた本から自分の内なる声が聞こえてきます。

 

HOUSE棟2階には「Lol」の家具が展示され、奥にはアートギャラリー「WeissWand」があります。

 

 

SCHOOL棟は、元は合宿所施設だった場所で、宿泊施設、浴室、洗面所もリノベーションして、それを活かした泊りがけで周囲の自然やものづくりを楽しむ親子プログラム、スローフードやヨガなど人気のあるワークショップやイベントなど、様々なジャンルの教室が開催されます。

 

 

そして広大な敷地の大部分を占める「エディブル・ガーデン」と真ん中にはDOGRUN。「エディブル・ガーデン」は、一見手入れされていない庭に見えますが、実や葉を食べることのできる樹木や植物の植わっている自然な環境を生かした庭です。ひょうたん型のドッグランは動物の視線にたって作られ、山があって谷があって、駈けずり回る犬たちにとっては天国のような場所です。

 

ここには日常があり、同時に非日常があります。日常と非日常のニーズの差を埋めるために、人々を無理に牽引するのではなく、選択肢を提示して自分で選んでもらうようなアプローチが必要です。モノと向き合い、そして、徐々に成長していくアプローチです。そんな成長を人々が素直に感じることができ、毎日通えるような文化の場を作りたかった。とおっしゃる山本和豊さん。山本さんは「NEW LAND」のプロジェクトデレクターであり、運営・リーディング会社デッセンスの責任者です。

 

それでは、山本さんがどんな思いで、この「NEW LAND」を運営することになったかをご紹介します。

 

 

NEWLAND-map3.jpgアクセス

公共交通機関をご利用の場合
JR高崎線「熊谷駅」からバスにて19分「江南病院前」下車徒歩1分
東武東上線「小川町駅」からバスにて21分「江南病院前」下車徒歩1分
最寄り駅はJR高崎線「熊谷駅」、東武東上線「東松山駅」「小川町駅」
 

車でお越しの場合
関越自動車道 練馬ICから約25分、東松山ICを降りて約15分、嵐山小川ICを降りて約9分
※駐車場台数に限りがございますので予めご了承下さい。

 

NEWLAND

〒360-0114 埼玉県熊谷市江南中央2-3-5
TEL:048-501-7553 MAIL:info@new-land.jp
営業時間:午前9時より/定休日:年末年始(施設全体)

※各店の営業時間・定休日は店舗により異なります

 

「NEWLAND」のHP http://www.new-land.jp/
FACEBOOKのページ www.facebook.com/NEWLAND.jp
twitterアカウント @NEWLAND_news

 

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(文:KEIKO YANO (矢野 恵子)  /  更新日:2012.09.12)

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