中古住宅購入から完成まで
リノベーション体験記vol.2―どんな家にしたいですか?
理想の家を格安で手に入れる
「築25年マンション、95㎡、眺望よし、東南東向きの角部屋」という物件をリノベーション前提で購入したインテリア情報サイト編集部スタッフK一家の、家が完成するまでのリノベーション体験記。
この記事ではマンションのリノベーションの一例として、スタッフKが体験談を綴っています。
# 中古住宅購入から完成まで リノベーション体験記 vol.1~17
「築25年、95平米、素晴らしい風通しと眺望を備えた東南東向き角部屋」という物件をリノベ前提で購入したわが家。
当初は確かに「これは、縁だ」と思いましたが、買ってしまうと「うちには贅沢すぎたかも」「この上お金かけてリノベーションまでするなんて、あとでタタリでもあるんじゃ…」と怖くなってきました。とはいえ中古ですし、実際はギリギリ予算内に納まっています。
広さや間取りもさることながら、(前の住人が数年前にリフォームしていたため)洗面所、トイレなどがきれいで直す必要がなかったのも高ポイントでした。
建具に穴があいていたり、壁紙が汚れていたり、インテリアのテイストが好みと違うといったことは、どうせリノベするのですから気になりません。
もちろん、良いことずくめではありませんでした。まず周辺に平地がほとんどない。坂しかないのです。住むとなれば毎日がちょっとしたハイキングです。それはさておき、間取りの面で言っても、窓が多いぶん室内の収納の量は少なめ。
それに、キッチンは古くはないものの、少し横に長すぎて使いにくそうだと感じましたし、吊り戸棚の下にある窓も私としては「そこまで窓なくても…」という感じでした。
むしろ私は吊り戸棚の位置を下げてもっとものを取り出し易くしたかったのですが、窓があってはできません。かといって、わが家の予算でキッチンの配置がえなどをやってしまえば他のやりたいことができなくなることは明らかでした。
このように一長一短あったのですが、総合的には「掘り出し物物件」だったと言っていいと思います。
普通でシンプルで端正な家がいい。
さて、この家をどんなふうにリノベするのか。
計画が始まった時から、私の中で何となくイメージは浮かんでいました。とはいっても決して人に自慢できるような面白いものではありません。
雑誌をめくっていると、施主の方の暮らしを楽しむ様子が伝わってくるような、かっこよくて刺激的な例がたくさん載っています。けれど私たちの家には、そんなに強い個性や趣味性は要らないと思いました。
ただ、普通で控えめだけど、肌触りがよくて、シンプルで端正な家。家の中でもちょっとだけ緊張感を持ってしゃきっと暮らしたくなる、それが気持ち良いと思えるような家。そこに、私の好きな和モダンなテイストをほんの少し入れて…。そういうものを求めていたと思います。
さらに、具体的な希望もたくさんありました。とりあえずポイントになりそうなものだけ挙げておくと…
1.床は無垢のフローリング。塗装は既存のような光沢のあるものでなく、オイルなど塗膜を作らないもの。
2.建具は集成材か突き板+フラッシュ構造、シート張りはもちろんNG。木目は横向きが好み(家の中に垂直線よりも水平線がたくさんあるほうが個人的に落ちつくので)。
3.奥行きがありすぎて使いにくい和室の押入れは撤去。かわりにどこかにクロゼットを造り付けたい。
4.どこかに妻(筆者)が夜使う小さい作業部屋がほしい。子供を寝かせる和室との行き来がスムーズにできるように。
5.適度に開放感が欲しいが、あまりにだだっ広いのも嫌。必要に応じて、引戸などで仕切ったり開け放したりできるようにしたい。
ちなみに、これらは全て筆者一人の頭の中にあるイメージで、なんと夫の考えは全く入っていません。これは問題ですね。実際、計画を進めるうちに様々な軋轢が生じてきました。それについても今後触れていこうと思います。
もっと先まで話を進めるはずでしたが、要望についての説明だけで終わってしまいました。今回触れられなかった「マンションの床に無垢フローリングを敷くこと」について、次回お話します。
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※この記事は中古のマンションをリノベーションしたインテリア情報サイト編集部スタッフの執筆によるものです。
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(文:制作_インテリア情報サイト編集部-1 / 更新日:2014.06.29)