僕の人生は失敗の連続。それでも前にすすんだ。
下記は、TIME & STYLEのホームページからお借りしたニューヨーク、イタリア、パリ、フランクフルトと世界中の見本市出展と新店舗出店の記録です。
1999年4月 イタリア・Salone International del Mobile 出展
1999年5月 ニューヨーク・International Contemporary Furniture Fair 出展
2000年5月 ニューヨーク・International Contemporary Furniture Fair 出展
2000年10月 TIME & STYLE GALLERIA(東京・南青山)オープン
2001年5月 ニューヨーク・International Contemporary Furniture Fair 出展
2001年11月 TIME & STYLE WESTEND(福岡・天神)オープン
2003年9月 TIME & STYLE RESIDENCE(東京・二子玉川)オープン
2004年1月 フランス・パリ” Salon du Meuble de Paris”出展
2005年4月 TIME & STYLE WESTEND(福岡・大名)移転
2005年4月 イタリア・Salone International del Mobile 出展
2005年5月 ニューヨーク・International Contemporary Furniture Fair 出展
2005年11月 東京・南青山“Human Nature”Jean-Marie Massaud展を開催
2007年3月 TIME & STYLE MIDTOWN (東京・六本木)オープン
2008年3月 自社工場TIME & STYLE FACTORY(北海道・旭川)設立
2008年10月 フランス・パリMusee des Arts Decoratifs “TIME & STYLE”出展
2009年2月 ドイツ・フランクフルトAmbiente “Japan Style”出展
2009年8月 TIME & STYLE ISETAN SHINJUKU(東京・新宿)オープン
2010年2月 ドイツ・フランクフルトAmbiente “Japan Style”出展
2011年2月 ドイツ・フランクフルトAmbiente “Japan Style”出展
2011年6月 東京・南青山“KENGO KUMA×TIME & STYLE展”を開催
2012年2月 ドイツ・フランクフルトAmbiente “Japan Style”出展
2012年5月 HOUSE STORAGE TIME & STYLE(東京・南青山)オープン
2012年9月 中国・上海JSWBにTIME & STYLE SHANGHAI オープン
毎年のように世界の有名展示会に出展しています。
直営店出店当初からさまざまなデザイナーとコラボレーションを行い、ミラノサローネ、アンビエンテなど海外での展示発表にも積極的に参加してきました。出店店舗も増やしてきました。
ビジネスとしては順調のように見えます。
ですが、吉田さんはとにかくトライ&エラーのくりかえしだったと言います。それはどんなことなのでしょう?
まず、デザイナーにデザインを依頼し、販売することがどれほどハードルの高いことなのかを知りました。コレクションとして発表することでブランド力が高められ、決して悪いイメージではありませんが、製造、販売といった自分たちの力量が大きなウェイトを占めることを実感したのです。
世界の展示会に出展しても相手にもされません。世界の展示会で多くの失敗を経験した吉田さんは、ヨーロッパ仕様にアレンジするのではなく、日本のものをそのまま提案するリアルな日本文化そのものを売らなければ、本当の意味で売れないことに気づいたそうです。
メーカーになる。
右上がりに売り上げを伸してきたショップも2000年に入ると横ばい状態。少しずつユーザーが求めている家具や次に何が来るのかが読めなくなりました。
その期間、まずは、自分たちが何を作って何を売りたいのか、ものづくりにどう関わっていくのかを真剣に考えました。つくる側に進化がなければ、デザインのポテンシャルも活かすことができません。TIME & STYLE はオリジナル商品構成のインテリアショップです。オリジナル商品という以上は、自分たちがつくるというところに進んでいかない限り、ものづくりやデザインの本質に近づけません。
次第にお客さんのニーズに対応しながら、自社でデザインし、開発していく必要があるのではないかと思うようになりました。
こうした経緯から、2006年から専務が北海道に移住。協力工場のなかで修行をつづけ、2008年に、TIME & STYLE ファクトリーという自社工場を北海道・旭川に設立。
ここから自社内でデザインし、作り、販売するというスタンスに行き着きます。材料選びから、加工、塗装、仕上げまで一貫して自社で行うことのできる環境をつくりました。それは社内の意識も大きく変え、みんなが、自社生産のノウハウや実績を積み上げていくことで、質の高いものづくりを目指すようになりました。
まさにインテリアショップがインテリアメーカーになった瞬間です。メーカーがインテリアショップを出店したという話は良く聞きますが、その反対は稀なビジネスモデルです。この時代に自社工場を設営することも究極のチャレンジャーです。
そうです。メーカーになるとは言っても簡単なものではありません。何度も失敗を繰り返しました。
TIME & STYLE のHP
http://www.timeandstyle.com
(文:KEIKO YANO (矢野 恵子) / 更新日:2013.06.23)