【街歩き】下町特集 東京スカイツリー

東京スカイツリーデザイン特集

 

いまや日本中の注目となっている東京スカイツリー。今週は東京の新たな新名所、世界一の電波塔「東京スカイツリー」のデザインを特集します。

東京スカイツリーとは先月終了したアナログ放送に変わり2003年12月より放送が開始している地上デジタル放送の中核として、また災害時の情報拠点としての機能が期待されている電波塔です。自立式の電波塔として世界一の高さを誇ります。高さ634メートルはかつての東京・埼玉・神奈川の一部の地域を含む場所「武蔵」にちなんで設定されました。


そりとむくり 五重塔

東京スカイツリーのデザイン

東京スカイツリーのデザインコンセプトは『日本古来の技と最新技術に支えられた、新しい街のシンボル』
「TOKYO SKY TREE」の名が表すように東京の空に向かって伸びる大きな木をイメージ。タワーの足元は三角形でできており、視点を頂上に移していくと三角形から円形へと変化していきます。この変化はタワーのデザインに日本の伝統文化に見られる「そり」と「むくり」という形状をよういたもの。上部分は日本刀のように、面が上方に凹に湾曲している「そり」、円形に変化する部分からは、中央がゆるやかに膨らんだ「むくり」というデザインになっています。
見る角度や眺める場所によって多彩な表情を持たせることで、他のどの都市にもないオリジナリティあふれるランドマークとなりました。
構造は、日本独自の建築技術の代表とも言える五重塔の心柱構造をもとに最新の制御システムを使って地震に強い長寿命建築を目指しています。3月に起きた東日本大震災でその耐震性が実証されました。

 

 

日本の伝統的な美意識を表す白

東京スカイツリーのカラーは「スカイツリーホワイト」というオリジナルカラーを用いています。この色は日本の伝統色「藍白」をベースにつくったもので、白色にほんの少し青みを加えた色です。タワーの色にわずかに青みがあることで、影もより美しく見えますし、逆に、陽が刺したときも、純白に比べて目が痛くならないように白く輝きます。季節や時間、空の色で変わるスカイツリーの色は「空を映すキャンパス」としてイメージされています。

 

東京スカイツリーライティングイメージ


随所に江戸の原風景を継承するライティングデザイン

夜空を彩る東京スカイツリーのライティングデザインは照明デザイナー・照明コンサルタントの戸恒浩人氏が担当。
江戸産まれの心意気の「粋」と、美意識の「雅」がテーマ。「粋」では隅田川の水をモチーフにした淡いブルーの光で心柱を照らし力強さを表現し、「雅」は江戸紫をテーマカラーとし、優雅で気品のあるイメージを表現します。


 

下町に根ざし、天まで届きそうに高くそびえる東京スカイツリー。世界に誇るさまざまな試みと願いがこもった東京スカイツリーは2012年5月にグランドオープンを迎えます。

 東京スカイツリー

東京スカイツリー公式HP:http://www.tokyo-skytree.jp/
東京スカイツリーについて参照

日建設計公式HP:http://www.nikken.co.jp/ja/
設計コンセプト参照

 

1  2  3  次へ >>

(文:制作_インテリア情報サイト編集部-1  /  更新日:2011.08.05)

この記事へのメンバーの評価

  
  • まだコメントがありません。

バックナンバー

Knowledge and Skill

Group Site

ページトップへ