【フォト・レポート】HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION レポート

HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION

 

6つの家と1つのシェアリング・コミュニティ

 

お台場・青海駅前特設会場で開催されている「HOUSE VISION2013東京展」に行ってきました。

穏やかな日差しがあって、海風が吹いてくる会場は、気持ちがいい心地よい空間となっています。

 

HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION

 

三種の神器と称された単品の工業製品を生産する時代から、良くも悪くも、価値感や生活スタイルが成熟へ移行していく中で、「家」を重要な産業のむすびめと考えて開催された展覧会です。

グローバルな時代に、産業は世界やアジアに向いていますが、日本独自の伝統や生活美学を機能させて、落ち着いた大人文化を開花させ、未来を育てていくことも重要な産業の一つです。

ここでは、成熟(大人)世代の知恵と経済力の活用を、企業と建築家・美術作家が7つのプロジェクトで具体化しました。

 

1 住の先へ─ 懐かしい未来の家を考える LIXIL × 伊東豊雄

 

1 住の先へ─ 懐かしい未来の家を考える LIXIL × 伊東豊雄

 

1 住の先へ─ 懐かしい未来の家を考える LIXIL × 伊東豊雄

 

雨のにおいや草花の香りが漂う
開放的な土間や縁側を高気密の空間と対照させて、懐かしい未来の家を考えました。

 

土間にはバーベキューテーブルがしつらえられており、気候のいい時期には外気を楽しみながら、炭火で食材を焼き、家族や仲間と団だんらん欒 を楽しむ。一方では、自然を眺めながらエネルギー効率の優れた快適空間で安らぎ、蔵のような空間で過ごす。そこでは映画や音楽を好きな音量で楽しめ、落ち着いて趣味や読書に集中することができる。そんなメリハリのある暮らしの境地を提案しています。

 

1 住の先へ─ 懐かしい未来の家を考える LIXIL × 伊東豊雄

 

LIXIL

住まいの新築、リフォームから公共施設まで、優れた製品とサービスを通じて、付加価値の高い総合的なソリューションを届けることを目的に、2011年4月にトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ、TOEXという住まいのトップブランドが一つになった総合住生活企業として生まれた。コーポレートメッセージ「Link to Good Living 」のもと、世界中の人びとの豊かで快適な未来に貢献することを理念に企業活動を行っている。


伊東豊雄
Toyo ITO
建築家

1941年生まれ。65年東京大学工学部建築学科卒業。71年アーバンロボット設立。79年伊東豊雄建築設計事務所に改称。主な作品に「せんだいメディアテーク」「TOD’ S表参道ビル」「多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)」など。日本建築学会賞、王立英国建築家協会(RIBA )ロイヤルゴールドメダル、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展「金獅子賞」など受賞多数。近著に『あの日からの建築』など。

 

土間、打ち水、縁側と縁台、かまどのご飯、囲炉裏、光や風が調整できる戸、ここには懐かしくもあり、しかし、未来の住まいがあります。

 

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(文:KEIKO YANO (矢野 恵子)  /  更新日:2013.03.14)

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